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整形外科疾患シリーズ~腰椎椎間板ヘルニア~【今日のお題 keiトレーナールーム】

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整形外科疾患シリーズ~腰椎椎間板ヘルニア~【今日のお題 keiトレーナールーム】

整形外科疾患シリーズ~腰椎椎間板ヘルニア~【今日のお題 keiトレーナールーム】

2023/01/19

No200 整形外科疾患~腰椎椎間板ヘルニア~

今朝も冬らしい気温でしたね♪

洗濯物から水蒸気が出ていました(^^;

 

週間天気予報では来週の24日、25日は数年に1度レベルの寒波がやってくるとか…(>_<)

大阪で最高気温が1度、最低気温がー3度でした(゚Д゚;)

京都はそれより1度くらい低いですからね…

まだ1週間くらいありますが…

今から気が滅入ります(+_+)

 

 

さて今日のお題は

「腰椎椎間板ヘルニア」

です。

すごくメジャーな?疾患なのに、今までいないことに気づきました(^^;

今日はそれらを書いていきます♪

 

まず

「ヘルニア」

と聞くと多くの方は

「腰のケガ」

と思うでしょう。

 

実際は腰のヘルニアが多いので、あながち間違いではありませんが…

「ヘルニア」

とは

「飛び出す」

「突出する」

という意味があります。

下の図を見てください。

脊柱(背骨)の骨を

「椎骨(ついこつ)」

といいます。

 

首にある椎骨を

「頸椎(けいつい)」

背中にある椎骨を

「胸椎(きょうつい)」

腰にある椎骨を

「腰椎(ようつい)」

といいます。

 

この椎骨と椎骨の間には

「椎間板(ついかんばん)」

と呼ばれるクッションの役割をしている軟骨があります。

 

この椎間板が後方に飛び出し、すぐ近くを走行する神経を圧迫します(図では上下に走行している黄色いもの)

これを

「椎間板ヘルニア」

といいます。

 

構造上、頸椎でも起きるので

「頸椎椎間板ヘルニア」

という症状もあります。

 

首(頸椎)でもヘルニアは起こります(^^;

腰に比べてメジャーではないので、あまり知られていませんけどね。

 

腰が痛い(>_<)

ヘルニアかも??

 

と思ったときに、判断する基準をしていくつかありますが…

まずは

「しびれ」

があるかどうか?

です。

 

ヘルニアは先ほど書いた通り、椎間板が後方に飛び出し神経を圧迫します。

神経を圧迫する=下肢にしびれが出る

になります。

 

下肢の筋肉はそのすべてが

「腰からスタートする神経」

に支配されています。

 

どの場所でヘルニアはが起きているのか?

それはしびれている場所を本人に聞く必要があります。

このような図があり、しびれている場所で、腰椎何番目でヘルニアが起きているか?

がわかります。

神経支配の分布図を

「デルマトーム」

といいますが、その図を覚えていればわかります♪

 

一応全身のデルマトームの図も載せておきます(^^ゞ

次に

「下肢伸展挙上テスト」

というものがあります。

日本語にすると

「下肢伸展挙上テスト」ですが、別名のほうが有名です。

 

「SLRテスト」

といいます。

一般的には

「太ももの裏のストレッチ」

で知られている形になります。

 

SLRとは

Straight Leg Raising Test(ストレート レッグ レイジング テスト)

の頭文字を取ったものです。

直訳するなら

「足をまっすぐ伸ばして、そのまま挙げる」

になります。

 

このSLRテストは腰痛を診るときに非常に有効なテストです♪

SLRテストをおこない、しびれが出るなら

「腰椎椎間板ヘルニア」

を疑います。

 

しびれは出ない!

でもこのSLRテストをすると腰は痛い!

の場合は、単なる腰痛でヘルニアの可能性は低くなります。

 

ドクターはMRIの画像により診断しますが、私たちのような人間は

「徒手検査」

と呼ばれる方法で、判断していきます(^^ゞ

 

そしてこれは医療の世界では有名ですが、まだまだ一般の方にはあまり知られていないかもしれません。

「ヘルニアは自然に治る」

ということを。

 

実はヘルニアは自然治癒するんですね♪

少し詳しく書くと

自然治癒しやすいヘルニア

自然治癒しにくいヘルニア

に分かれます。

 

これは

「どれくらい後方に飛び出しているか?」

で変わってきます!

 

ではそもそもなぜヘルニアは自然治癒するのか(・・?

というと

「体内にある免疫細胞が、飛び出している部分を食べてくれるから」

です。

貪食作用(どんしょく さよう)

といいます。

 

15~16年くらい前?ですが、俳優の船越英一郎さんがくしゃみをしたときに「ヘルニア」になったそうです(>_<)

動けなくなったようですが、1~2か月くらいで治癒しました。

不思議に思い、MRIを撮ったところ

「後方に飛び出していた椎間板が無くなっている!」

となりました(゚д゚)!

 

調べると免疫細胞が食べてくれた!

ということが分かりました(^^)

 

これが自然治癒するパターンです♪

 

後方に飛び出しているほうが、免疫細胞が気づいてくれて「食べて」くれます(^^)

逆に「後方に飛び出しているが、あまり飛び出していない…」

という場合は、免疫細胞が気づいてくれないので、自然治癒しにくい!

ということになります(+_+)

 

なんとなく、

「あまり飛び出していないほうが自然治癒しやすい!」

と思いそうですが、実は逆で

「飛び出しているほうが自然治癒し、あまり飛び出していないほうが自然治癒しにくい!」

になります(^^;

 

病院ではブロック注射やコルセット、痛み止めなどで対応します。

 

では私たち治療家はどうするのか(・・?

 

腰椎のヘルニアは、そのほとんどが

「腰痛」

を伴います。

 

この腰痛を放置すると、

腰周辺の筋肉が硬くなる

  ↓

硬くなり、腰の動きが悪くなる

  ↓

腰の動きが悪くなると、可動域が狭くなるので、余計に痛くなる

 

という悪循環になります(>_<)

 

こうならないように、腰周辺の筋肉を柔らかくする治療をします♪

腰周辺の筋肉を柔らかくすると、ヘルニア部分の負担も減り、治癒が早くなりますからね(^^)

 

 

そして

「下肢がしびれる=ヘルニア」

と思っている方が多いですが、実はヘルニア以外にも下肢がしびれることはあります。

 

まずヘルニア以外で下肢がしびれる症状で有名なのは

「脊柱管狭窄症」

です。

 

ヘルニア・脊柱管狭窄症以外にも下肢はしびれます(>_<)

それが

「梨状筋症候群(りじょうきん しょうこうぐん)

です。

 

このブログで梨状筋症候群も書こう!

と思っていましたが、思ったより長くなってしまいました(^^;

 

脊柱管狭窄症や梨状筋症候群については、次回以降に書いていきます♪

 

今回のブログで知ってほしかった内容は

・ヘルニアは腰椎だけでなく、頸椎でも起きる

・実は自然治癒することがある

・自然治癒する…といっても治療したほうが治りが早い

ということです(^^)

 

コロナに続き、インフルエンザも流行っているみたいです(>_<)

手洗い・うがい、こまめな水分補給

を心がけて罹患しないようにしましょう♪

 

ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)

keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬佑

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