東洋医学~小児鍼の効果~【今日のお題 活心はりきゅう堂】
2022/05/30
No121 東洋医学~小児鍼の効果~
昨日は暑かったです(>_<)
車の温度計は37℃でした(^^;
これからどんどん暑くなりそうですね。
さて今日のお題
「小児鍼の効果」
です。
小児鍼(しょうにしん しょうにばり)は聞いたことありますか(・・?
ご存じない方も多いと思います。
小児鍼とは文字通り
「小児=子どもにする鍼」
のことです。
「えっ?子供に鍼をするの??」
と思われた方も多いと思います(^^;
大人には「刺す鍼」をしますが、子どもは「さする鍼」を使います♪
私は20代後半、東洋医学の修行中に
「大師流小児鍼(たいしりゅう しょうにしん)」
を勉強しました。
教科書です♪
そして使う小児鍼は
こんな形をしています。
大師流の小児鍼はその他のよくある小児鍼ではなく、「五寸釘」のような形状をしているのが特徴です。
そして小児鍼は皆さんが思っている以上にその種類が多いです。
「小児鍼」と検索するだけで、この画像が出てきます。
これだけ種類があります♪
この中でもっともよく使われるのが
「ローラー鍼」
です。
この画像もすべて「小児鍼」です。
この画像の左にあるのが「ローラー鍼」です。
女性が使う「美顔器ローラー」のようなものです。
これを使って子どもの身体を「さすり」ます。
大師流の形は先ほど見せたような「五寸釘」のような形をしています。
これでどうやって「さする」のか(・・?
ローラー鍼は「コロコロ」と皮膚の上を「さする・転がす」だけですが、大師流の小児鍼は持ち方も独特なので、修行が必要です(^^;
大師流小児鍼はこのような形で持ちます。
これで子どもの身体を「さすり」ます。
大師流の特徴として挙げられるのが
「手に持っている姿を子どもに見せない」
です。
子どもは初めての場所で緊張していますし、「なにかされる!!」と怖がってしまいます(>_<)
ローラー鍼などは隠すことはできません。
しかし大師流の小児鍼では
このような形で手のひらを返して、何も持っていないように見せることができます(^^)
これが特徴ですね♪
そして多くの方に必ず聞かれる質問です。
「さするだけで効果はあるんですか?」
と(^^;
結論
「効果はあります」
「夜泣き」
に対して小児鍼をすることが多いですね。
それ以外にも
「おねしょや便秘」など、小児鍼には様々なことができますが、ここでは代表例として「夜泣き」に対して書いていきます。
小児鍼を書くにあたって、絶対に分かっていなければいけないことが
「気」
です(^^;
「気」に関しては以前ブログに書いたのでそちらをご覧ください。
気のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20210715121215/
この「気」ですが、生きている生物(人間や犬猫などの動物も含む)は必ず流れています。
血液が全身を巡っているように、「気」も全身を巡っています。
その「気」がうまく巡らないことがあります。
それを「気滞(きたい)」といいます。
大人でも「体が重たい」「いっぱい寝たのに眠たい」などなど…
これらは「気滞」であることが多いです。
結果、それらが原因で「イライラ」することがあります。
このように大人ですらこの「気」の流れをコントロールし、うまく流せないときがあります(>_<)
コントロールができない・うまくない子供はよく「気滞」になりやすいです。
「夜泣き」はその典型です(>_<)
子どもの背中などを小児鍼で優しくさすります。
これを毎日や2日に1回程度、1~2週間続けると「気」がうまく流れるので「夜、寝てくれます♪」
そしてこれは何も鍼灸師しかできないことではありません!
むしろ私たち鍼灸師より向いている方がいます。
それは
「両親」
です。
特に母親のお腹の中で育った子供は、母親に優しく抱かれると安心します(^^)
手には
「労宮(ろうきゅう)」
というツボがあります。
指を曲げた時の「中指と薬指の間」にあります。
「気」はこの労宮から出ます。
ここから「気」が出ている!
というイメージをしながら、お風呂に入っている時や着替えの時など「裸」の時に背中をさすってください♪
上下にさするのではなく、
「下から上」
もしくは
「上から下」
の一方通行がいいですよ(^^)
これを毎日すると、必ず効果はあります♪
私も現在4歳の子どもがいますが、1歳半くらいの時はお風呂に一緒に入るたびにやっていました。
最後に「何歳から小児鍼はできるの?」
ですが、これは生後1か月~12歳くらいまで。
とされています。
しかし、生後1か月の新生児に小児鍼ができる先生は、おそらく数えるほど…でしょう(>_<)
少しでも刺激の量が多すぎると「かえって逆効果」になります!!!
(夜泣きがひどくなる)
「やればやるほど効果がある!」
わけではありません(>_<)
「ほんのわずかな…えっ?それくらいでいいの??」
と思うような刺激で十分です(^^)
私が対応できるのは「生後6か月以降」の子供にしています。
5ヶ月未満の刺激は本当に難しいですから(>_<)
経験したことがある疾患?は
「夜泣き」
「便秘」
「おねしょ」
です♪
夜泣きは本当に親御さんにとっては「辛い」ですよね(>_<)
頼むから寝てくれ~(@_@;)
と何度も思うでしょう。
子どもは「気」のコントロールがうまくありません!
そこを優しく、背中をさすってあげてください♪
毎日することで、効果は出てきます(^^)
今日も少し長くなりました(>_<)
私の悪いクセですが、書いているうちに「伝えたい事」が増えてしまって…m(__)m
でも前回の「前十字靭帯」のブログを読んでくださった方から
「すごく分かりやすくて、勉強になりました!」
と連絡をもらいました♪
そう言って頂けると嬉しいですね(*^^)v
もしお子さんのことで悩んでいることがあれば、いつでもご相談ください♪
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるご兄弟でも大丈夫です。
私の妻は「看護師・保健師」なので、治療中は妻がお子さんをみてくれます(^^)
妻に相談したいことがあれば、事前にご連絡を頂ければ大丈夫です♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐