整形外科疾患シリーズ~テニス肘~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/12/08
No187 整形外科疾患~テニス肘~
冬本番ですね(^^;
今朝、一文橋にある温度計は「5℃」でした。
気温差で「結露」がやばいです(>_<)
毎年のことですが、朝の仕事がひとつ増えます(^^;
さて今日のお題は
「テニス肘」
です。
名前の通り、テニスをしている方に多くみられる疾患なのでこのような名前がついていますが…
正式名称は
「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつ がいそくじょうか えん)
といいます。
肘の外側が痛くなる疾患ですね。
この図のように「肘の外側」が痛くなります(>_<)
正式名称より、テニス肘のほうが一般の方にはよく知られていると思います。
同じように正式名称ではないけど、よく知られている疾患はいっぱいあります。
「四十肩・五十肩」=肩関節周囲炎
「野球肘」=「上腕骨内側上顆炎」
「ランナー膝」=「腸脛靭帯炎」
「ジャンパー膝」=「膝蓋靱帯炎」
「ぎっくり腰」=「急性腰痛症」「急性腰部捻挫」
「寝違い」=「急性頚椎症」
などなど…
しかしこれは厳密に言うと、肘の外側が痛くなるのは
「バックハンドテニス肘」
になります。
テニスを始めたばかりの方や、フォームが悪い方がバックハンドで打ち、その場所に負担がかかるから…です。
そうなると、当然
「フォアハンドテニス肘」
も存在します。
この図のような感じです。
しかし全体をみると、テニスをしている人は
「内側よりも外側を痛める」
ことが多いので、肘の外側を痛めている方は
「テニス肘」
と呼ばれています。
ちなみに内側が痛い場合は
「フォアハンドテニス肘」
ではなく
「野球肘」
として言われることが多いですね。
肘の内側が痛い=野球肘
肘の外側が痛い=テニス肘
になります。
そしてテニス肘は
「テニスをしてる人だけがなる!」
ということはありません。
運動をあまりしていない、ごく一般の主婦の方もよくなる疾患です(>_<)
それはなぜか(・・?
日常の生活で肘に負担がかかることが多いからです(>_<)
具体的には
「料理で包丁やフライパンをあつかう」
「ふきんやタオルなどをこまめにしぼる」
などがあるからと私は考えています。
この仕事についてのべ3万人以上の方を診てきました。
その中に上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の方も大勢いらっしゃいました。
テニスをしていない人では、圧倒的に女性(特に40代以降)の方が多かったからです。
そしてテニスをしていないのに、上腕骨外側上顆炎になる方は
「円背(えんぱい)=猫背」
の方が多いです(>_<)
猫背になると、上腕骨が「内巻き」になります。
その状態で日常生活を送り、負担がかかると…
3か所に症状が出やすいです!
肩に症状が出る肩は
「腱板炎」や「四十肩」になりやすいです。
肘に症状が出る方は、今回紹介している「テニス肘」ですね
手首に症状が出る方は
「腱鞘炎(ドケルバン病)」という腱鞘炎になりやすいです(>_<)
それぞれは以前ブログに書いたことがあるので、是非そちらをご覧ください♪
四十肩・五十肩のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20210720113158/
腱板炎のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20221122113430/
ドケルバン病のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20220222105001/
上腕骨外側上顆炎を判断するには簡単な検査法があります。
・トムゼンテスト
・チェアーテスト
・中指伸展テスト
です♪
整形外科へ行くと、ほとんどの場合はレントゲンを撮ると思います。
上腕骨外側上顆炎でもレントゲンを撮るのかどうか…
そこまでは知らないですが、おそらくドクターでもこれらの検査をすると思います(^^;
私も肘が痛い…
という方が来られたら、まずはこの検査をします。
この3つの検査法で、1つでも当てはまれば
「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」
ということになります。
これは少しマニアック?というか、解剖学になってきますが…
猫背の方がなりやすい!
と書きました。
しかしそれが全ての原因ではありません(^^;
腕(前腕)に
短橈側手根伸筋(たん とうそく しゅこん しんきん)
という筋肉があります。
この筋肉が硬くなり、筋肉の付着部が炎症を起こし、結果、
「上腕骨外側上顆炎」
になります(>_<)
つまりこの筋肉をほぐす・柔らかくすることが痛みの改善に繋がります。
以前書いたことがあると思いますが…
「炎」と名の付くケガ(症状)は完治するまでに時間がかかります(>_<)
前述した
「四十肩・五十肩」=肩関節周囲炎
「野球肘」=「上腕骨内側上顆炎」
「ランナー膝」=「腸脛靭帯炎」
「ジャンパー膝」=「膝蓋靱帯炎」
これらには全て
「炎」
がついています!
(寝違いやぎっくり腰は急性のケガなので「炎」はつきません)
この「炎」がついているケガ(症状)は、日常生活でその場所に負担がかかる使い方をして、痛くなっています。
つまり本当の改善を求めるなら
「身体の使い方」
から直さないといけません(>_<)
そのうえで治療をする。
これが本当のベストの方法です!!
しかしながら、そう簡単に普段の体の使い方を改善できる人はいないです(*_*;
なぜなら、その使い方が染みついていますし、無意識に使っていることがほとんどだからです。
「無意識のものを直す」
というのは、自分では気づけないので「誰かに言ってもらう必要」があります。
しかも24時間ですΣ(゚Д゚)
それは到底無理です(@_@;)
プロのアスリートなら、そのためだけに時間とお金を使い、身体の使い方を改善できるかもしれません。
しかし一般の私たちには難しいでしょう…
なので、私は痛くなれば私のような治療院に行き、少しでも痛みを改善する。
そしてまた痛くなったら、来て頂き、痛みを改善する…
この方法は「ベスト」ではありませんが、「ベター」だと思っています。
私のところに通ってくださっている方のほとんどは、この方法を取ってもらっています♪
少し話しが違う方向にいきましたね(^^;
今回はテニス肘の紹介でした。
ちなみに今回紹介した「炎」と名の付く症状は「急性」の疾患ではなく、「慢性疾患」になります。
整骨院さんや接骨院さんは「急性疾患のみ」保険が使えるので、ぎっくり腰や寝違いは保険が使えますが…
テニス肘や四十肩、腱鞘炎などには保険は使えないので、そこは知っていてくださいm(__)m
それを保険適応にしている整骨院さんや接骨院さんは「不正申請」していることになります(>_<)
整形外科などの病院では保険適応です(^^)
長くなりましたが、身体の一部分に負担がかからないことが一番です♪
そんな身体の使い方はいつでもお伝えできます(*^^*)
これも以前書いたことがありますが、スノーボードのために姿勢改善を目指している40代男性は、私のところで体操などをして
「デスクワークによる肩こり」
が無くなりました!!
そのときのブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20210622120819/
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐