脳震盪を甘くみないでください(>_<)
2022/11/17
No181 脳震盪を甘くみないでください(>_<)
今朝も寒かったですね(>_<)
日々寒さが増しているので、先日妻と
「暖房、いつからつける?」
という話になりました(^^;
1度つけると、来年春くらいまで、ほぼ毎日つけることになります。
いつからつけるか?
夏のエアコンにも似た状況はありますよね(^^;
皆さんはもう暖房器具を使っていますか??
(ちなみに治療院は使っています)
さて今日のお題は
「脳震盪を甘くみないでください」
です。
11月20日からサッカーW杯カタール大会が開催されます。
スポーツの3大大会で、世界が注目しています♪
(スポーツ3大大会はオリンピック、サッカーW杯、ラグビーW杯と言われています)
そんななか、日本代表の遠藤航選手が11月8日の試合中に脳震盪を起こし、救急搬送されました。
現在は順調に回復しているそうなので、安心ですが…
W杯の試合に間に合うか?
が微妙ですね(>_<)
多くの方が
「えっ?11月8日のケガでしょ?間に合うだろう…」
と思っていると思います。
トレーナーから見れば、ギリギリ間に合うかどうか…
です。
というのも、脳震盪は皆さんが思っている以上に
「大きなケガ」
です!!
なんとなくですが、一般の多くの方は
「脳震盪は大ケガじゃない」
と思っている感じがあります。
これは漫画や映画、ドラマなので、
「軽い脳震盪だから、少し休ませば大丈夫でしょう」
などというセリフがあるので、
「脳震盪=少し休めば大丈夫」
みたいに捉えられている気がします(>_<)
これははっきり言って
間違い
です!!
脳震盪は柔道、ラグビー、アメリカンフットボール、サッカー、などでみられるケガですが、バスケットや野球などでもたまにみられます。
脳震盪の症状は様々です。
規定は
「脳振盪(のうしんとう)とは、頭を強くぶつけたり、揺さぶられたりすると、脳にひずみが生じることによって意識がなくなったり、記憶を失ったりするものです。」
とされています。
めまい
吐き気
頭痛
ふらつき
周囲がぼやけて見える
記憶がない
日付、試合内容などがわからない
書くともっとありますが、簡単に書くとこんな感じです。
私も高校2年生の時に練習中でしたが、脳震盪を経験しました。
シュート練習中に、ゴールポストに激突しました。
今でも覚えていますが、脳が急激に「ゆさぶられた」感覚でした。
起き上がることができず、その場で倒れ、顧問の先生が
「長谷川、今日の日付は何日や?」
「〇月〇日です」
「1+1は?」
「2です」
と言う会話をしました。
1+1という簡単な計算だったので、すぐに答えられましたが…
これが例えば「5+3は?」とかだったら、即答できていなかった気がします(^^;
その日はそのまま練習を抜けて、家に帰り、母親に何気なく
「今日の練習で脳震盪になったわ~」
と軽く言いましたが、
「すぐに病院に行こう!」
と言って病院に行き、検査をしました。
結果は問題なしでした♪
という経験があります(^^)
20代半ばに大学ラグビーのトレーナーを3年間でしたが、やりました。
高校ラグビーは「ヘッドキャップ」が義務付けられていますが、大学以上は「任意」です。
脳震盪はしばしば起こります(>_<)
試合中、ルーズボールになり、お互いの選手がボールめがけて集まりました。
おそらく合計6~7人くらいが密集しました。
レフリーが笛を吹き、一人一人起き上がっていきます。
すると、一番下になっていた選手が
「いびきをかいて寝て」
いました。
これも脳震盪です。
彼は呼びかけたらすぐに起きました。
応答にもはっきり答えることができましたが、
「ルーズボールに飛び込んんだとこまでは覚えています。でも、そのあとの記憶がない」
と言っていたので、救急車です。
また違う試合で、ウィングバックの選手が相手にタックルに行きました。
小柄な選手だったので、タックルに行ったのに、逆に吹き飛ばされ倒れました。
すぐに駆け寄ると、意識もあり、受け答えもできしたが…
「長谷川さん、身体が止まらないです。これ、どうやったら止まりますか?」
なんと彼は立ち上がると、上半身が痙攣を起こし、ずっと「ゆれている・動いている」のです。
そのまま交代させ、数分後には治まっていました。
彼も救急車を呼びました。
スポーツ現場ではなく、普通の生活をしていて脳震盪に出くわす機会はあまりありません。
しかし、知っていて損はないので下の図を見てください。
脳震盪が疑われる場合にはこのような形で進めます。
ポイントは
「意識があるのか?ないのか?」
「脳震盪症状があるのか?ないのか?」
です。
さらに受傷後、回復していない状態でもう1度脳震盪が起きると
「セカンドインパクト」
と呼ばれる2回目の脳震盪が起きれば、致死率50%以上です(>_<)
本当に命の危険があります。
大学ラグビーのトレーナーを3年間経験し、ほとんどのケガは怖くなくなりました。
ただ、いまだに首から上のケガは怖いです。
それは
「命の危険があるから」
です。
脳震盪、特にセカンドインパクトは致死率が50%以上です。
今回のお題にしていますが、本当に
「脳震盪を甘くみないでください」
です(>_<)
今は幼稚園や小学生のお子さんも数年すればサッカーやラグビー、柔道などをするかもしれません。
頭の片隅でいいので
「脳震盪は危険」
ということを覚えておいてくださいm(__)m
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐