アスレティックトレーナーって何(・・? 【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/11/15
No180 アスレティックトレーナーって何(・・?
今朝のニュースでやっていましたが、2日前の日曜の夜に近畿地方では「木枯らし」が吹いたそうですね!
これは昨年より21日遅かったとか…
木枯らしと聞くと「冬」を感じます(^^;
さて今日のお題は
「アスレティックトレーナーって何?」
です。
たまに聞かれる質問です。
そういえばブログに書いていなかったな~
と思い、今日はそのあたりを書いていこうと思います♪
私が保有している資格は
鍼灸師
と
アスレティックトレーナー
です。
厳密には
鍼師 灸師
日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
になります。
これは鍼灸のような国家資格ではありません。
なので免許もこんな感じです(^^ゞ
カードサイズで、財布に入れています。
鍼灸の免許は治療院に飾っていますが、賞状のようなものです。
ちなみに日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの有効期限は4年間で、更新の時には「BLS」という「一時救命」の資格が絶対に必要です。
BLSとは、Basic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことです。
BLSは様々な団体がその認定をしていますが、私は日本赤十字社のBLSを持っています♪
これがないと資格更新ができないので(^^;
アスレティックトレーナーは4年更新なので、この4年間に講習を1度受けないといけません!
(鍼灸は国家資格なので、更新などはありません)
4年に1回…
と考えると、そこまでハードルは高くないのですが…
自分でいうのも変ですが、おそろしく難しい資格です(>_<)
日本にアスレティックトレーナーが誕生したのは1994年です。
そして私が合格したのは25歳の2009年です。
この時の正確な数字は覚えていませんが、1500人くらいだったと思います!
2022年10月現在の登録者は全国で5002人です。
13年の間に約3500人ほど増えました(^^)
各都道府県の登録人数は分かりますが、京都は97人でした。
そのうちの1人は私です(笑)
合格率は10%以下で、私と専門学校の同期で受験したのはおそらく100人くらいいましたが、合格したのはたしか私を含めて8人?9人?くらいだったと思います(^^;
鍼灸は国家資格ですが、合格率はおよそ80%ほどあります。
私からすれば国家資格のほうがはるかに簡単でした(笑)
あまりにも合格者が出ないので、私が合格した直後の2011~12年くらいに試験内容が変わりました。
昔の試験しか知らないので、今の難しさは分からないですが…
簡単になった!とは聞きますが、それでも難しいと思います(^^;
アスレティックトレーナーの役割ですが、多岐にわたります。
日本スポーツ協会のホームページを引用するなら
公認スポーツ指導者制度に基づき、JSPO公認スポーツドクター及び公認コーチとの緊密な協力のもとに、
1)スポーツ活動中の外傷・障害予防、
2)コンディショニングやリコンディショニング、
3)安全と健康管理 、
4)医療資格者へ引き継ぐまでの救急対応
という4つの役割に関する知識と実践する能力を活用し、 スポーツをする人の安全と安心を確保したうえで、パフォーマンスの回復や向上を支援する。
です(^^;
簡単に書くと
スポーツをしている人を様々な面で助ける人?
です(^^)
これは何もプロ選手や部活を頑張っている学生だけのものではありません!
ゴルフやジョギング、ママさんバレーや、先日帯同した社会人サッカーの人達も含まれます♪
アスレティックトレーナーのほとんどがチームに所属しています。
アスレティックトレーナーを派遣する会社もありますから。
整骨院に勤務している人も数多くいます。
私の元同僚はアスレティックトレーナーのみの資格ですが、私のように鍼灸師や柔道整復師、理学療法士などダブルライセンスを持っている人も最近は多くなりました♪
「スポーツトレーナーとどう違うの?」
とよく聞かれます。
スポーツトレーナーとは「総称」です。
この中に
アスレティックトレーナー
フィジカルトレーナー
ストレングストレーナー
メディカルトレーナー
コンディショニングトレーナー
などなど…
が含まれます。
今の日本にはトレーナーの国家資格はありません。
なので、なんの資格も持たない人が
「私はスポーツトレーナーです」
と名乗っても、詐欺にはならないです(笑)
ただし、「私はアスレティックトレーナーです!」と名乗ると問題があるかもしれませんね(^^;
ちなみに日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー以外に
「ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会」
という協会が認定している
「アスレチックトレーナー」
の資格も存在します。
違いは
日本スポーツ協会のほうは
「アスレティックトレーナー」
で
ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会のほうは
「アスレチックトレーナー」
です。
こういったことから日本スポーツ協会の資格を持っている人は
「アスレチックトレーナーではなく、アスレティックトレーナーです」
というこだわりを持っています(笑)
私もその一人です( ̄▽ ̄)
ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の資格は主に医療資格者に対する資格です。
この協会のホームページをみると
柔道整復師、理学療法士、はり師・きゅう師、作業療法士、看護師、保健師、助産師、救急救命士、 あん摩マッサージ指圧師、カイロプラクター、栄養士、薬剤師、養護教諭
の資格保有者が申請し、数時間の講習を受けたら「認定書」をもらえるそうです。
一方、日本スポーツ協会は
これだけあります(^^; (引用:日本スポーツ協会)
これを専門学校の2年間で学ぶのです。
なかなかのボリュームです(笑)
「長谷川さんはなぜ鍼灸とアスレティックトレーナーの2つの資格を取ったんですか?」
もたまに聞かれる質問です。
これに関して過去に書いたことがあるので、そちらをご覧ください♪
鍼灸師とアスレティックトレーナーのハイブリッド→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20210331100808/
長くなりましたね(^^;
アスレティックトレーナーはまだまだ馴染みがないと思います。
日本に5002人、京都に97人しかいないのですから(^^;
アスレティックトレーナーを少しでも世の中に広めていくのも、資格保有者の責任?かなと思うので、今日はアスレティックトレーナーについて書きました♪
最後に…
アスレティックトレーナーの仕事は決して「儲かる仕事」ではありません(^^;
土日・祝はスポーツの試合が多くあります。
私を知っている方はご存じだと思いますが、1ケ月に丸1日休みがあるのは1回あるかな?
といった感じです。
プロチームに所属していてもそれは同じです。
おそらく休みなんてほとんどないでしょうね。
なぜならチームは休みでも、リハビリが必要な選手がいればオフの日でも関係ありませんから。
ケガ人は早く復帰したい!
と考えます。
チームはオフでも、少しでもリハビリをして復帰したい!
という選手がいたら休みはありません(笑)
高校スポーツに関わっていると、進路の相談で
「長谷川さんのように、トレーナーになりたいです」
という学生は学年に1人くらいいます。
そんなときは
「本当にやりたいか、どうか?」
をよく考えろ!
と言います。
私は自分のやりたい仕事ですし、現在のライフスタイルに不満は一切ありません♪
トレーナー活動が楽しくて仕方ありません(^^)
しかし、今の若者にありがちな
「休みは休みとして、必ず週に1~2回は必要」
と思っている人には向かない仕事です(^^;
もし周りにトレーナーになりたい!
と言っている人がいたら、
「本当になりたいか?」
と聞いてください(笑)
生半可な気持ち?考えでは、この仕事はできませんから(^^;
長くなりましたm(__)m
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐