整形外科疾患シリーズ~足底筋膜炎~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/10/25
No173 整形外科疾患~足底筋膜炎~
風が強いですね。
そして空気も乾燥しているので、洗濯物はよく乾きそうですが…
飛ばされないように注意が必要です(^^;
さて今日のお題は
「足底筋膜炎」
です。
聞いたことがある方も多いかもしれませんね♪
同じような疾患に
「足底腱膜炎」
というものがあります。
名前は違いますが、同じです♪
足底筋膜炎は
「足の裏が痛くなる」
疾患です。
足底には「踵」から「指」に向かって腱(筋肉)が扇形に広がっています。
この筋膜が炎症を起こし、痛くなることを
「足底筋膜炎(足底腱膜炎)」
と呼んでいます。
ではその原因はなんでしょう(・・?
ランニングやジャンプ動作などで、荷重による衝撃(圧迫力)と強く引っ張られる力(牽引力)の両方が繰り返されると、足底腱膜に大きな負荷が集中して、小さな断裂や炎症が起こりやすくなる!
と言われてます。
足底には
「アーチ」
と呼ばれる身体に元々存在している
「クッション」
があります。
有名なところでは
「土踏まず」
ですね♪
これは正確には
「内側縦アーチ」
と呼ばれます。
そして足底にはこの内側縦アーチを含めて3つのアーチが存在します。
「えっ?そんなにある??」
と思われるかもしれませんね(^^;
足底には
内側縦アーチ
外側縦アーチ
横アーチ
という3つのアーチがあります。
この図は右足です。
分かりますか(・・?
これらの3つのアーチで「クッション」を作り、衝撃を吸収し、負担がこないようにしています。
しかし原因の部分で書いたように、ランニングやジャンプ動作で足底筋膜に負担がかかりすぎ、足底筋膜炎を発症してしまいます(>_<)
ランニングやジャンプ動作で起こりやすい…
しかし私はそんなに運動もしないけど、足底が痛い…
という方もいらっしゃいます。
ではどういう方が足底筋膜炎になりやすいのでしょう(・・?
きれいにまとめてくれているサイトがありました(^^;
足底筋膜炎になりやすい人
・陸上競技やサッカー、バレーボール、バスケットボールなど、ランニングやジャンプなどの踏み込む動作が多いスポーツをしている人
・硬いグラウンドやアスファルトの上で練習をしている人
・長時間の立ち仕事をしている人
・ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の柔軟性が低下している人
・足の筋力が落ちている人
・扁平足(足底のアーチがない)もしくは土踏まずが高すぎる(ハイアーチ)の人
・体重が増えた人、肥満の人
・クッション性の低い靴を使っている人
(参照:オムロンヘルスケアより)
こういった方々が足底筋膜炎になりやすいとされています。
予防には
・練習量をコントロールする
・足の筋肉と柔軟性を高める
・クッション性のあるシューズを選ぶ
インソール(中敷き)やテーピングをする
などが挙げられます。
「痛いけど、歩けるから…そのうち治るだろう」
と放置するとどうなるのか?
放置期間が長く、足底筋膜炎の症状が長引くと
「骨棘(こつきょく)」
といって踵の骨が「とげ」のように、出てくることがあります(>_<)
「踵骨棘(しょうこつきょく)」
といいます。
この図のように、足底筋膜の出発地点が引っ張られて、骨が「とげ」のように出てきてしまいます(>_<)
昔は
「骨棘ができると手術して取り除かないといけない」
と言われていました。
しかし今は注射などで痛みを軽減し、それでも治らなかったら手術!
という流れになっているみたいですね♪
足底筋膜炎になった人は何人も診てきましたが、骨棘ができた人はまだ診たことがありません(^^;
どんなケガでも病気でもそうですが
予防が大切
そして
早期発見・早期治療
ですね♪
放置してそのまま治ればいいですが、だいたいの場合はよくありませんから(*_*;
最後に余談ですが
「足底筋」
という筋肉があります。
どこにあると思いますか(・・?
普通に考えれば
「足底」
に存在するはずですが…
実は足底筋は
「膝裏」
あります( ̄▽ ̄)
腓腹筋とは「ふくらはぎ」のことです。
その下には「ヒラメ筋」があります。
下腿三頭筋と呼ばれる筋肉です。
その腓腹筋とヒラメ筋の間を縫うように、細い紐みたいな筋肉が存在します。
これが
「足底筋」
です。
学生時代に勉強をしていて
「なんで膝裏にあるのに、足底筋っていう名前やねん!ややこしいわ!」
と思ったのを覚えています(^^;
今日は久しぶりの整形外科疾患シリーズでした♪
今まで結構書いてきましたが、よく考えるとまだ書いていなかったと気づきました(^^;
まだ書いていないケガもあるので、ボチボチ書いていきます。
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐