東洋医学~「五行学説Ⅱ」~【今日のお題 活心はりきゅう堂】
2022/09/14
No160 東洋医学~「五行学説Ⅱ」~
昨日は猛暑日でした♪
観測史上最も遅い「猛暑日」だったそうです。
これは大阪と兵庫で京都は34,9℃でした。
おそらく日向は35℃を超えていたでしょう(^^)
私は暑い日が好きなので、嬉しいですが…
苦手な方は早く「秋」になってほしい!
と思っているでしょうね(^^;
さて今日のお題ですが
「五行学説Ⅱ」
です。
「Ⅱ」としたのは過去に1度書いたことがあるからです。
しかし今回はより詳しく書こう!
と思いました♪
というのは最近、東洋医学に興味がある方が多くなったので、少しマニアックにいこうかな…と(笑)
もちろん今まで通り、分かりやすく書くことはやめませんが、少し難しくなりますね(^^;
長くなりますm(__)m
まず五行学説とは、東洋医学の根本のような考え方です。
これが理解できていないと、東洋医学の治療はできません(>_<)
今後書くつもりでいる
「各臓腑の役割」
などもこの五行学説が分かっているほうが理解しやすいので、先に書くことにしました。
「五行」とは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素で世界を説明しようとするものです(^^)
下の図を見てください。
木・火・土・金・水
これを
「もっかどこんすい」
と読みます。
五行を知っていますか?
と聞かれて
「あ、木火土金水(もっかどこんすい)ですか?」
と答えると
「知っている人!」
と思われるでしょう(笑)
これは
順番
と
役割
が重要になってきます。
図は「時計回り」に回る方向と、中にある「星印」の方向があります。
時計回りの方向は「相手を生かす・生み出す」順番です。
星印の方向は「相手を殺す・制する」順番です。
ます「相手を生かす・生み出す方向」は
「木」は「火」の燃料になります。つまり「火」を生み出します。
燃えた「木」は灰となり、「土」になります。「火」が「土」を生み出します。
「土」の中から「金」(鉄や鉱物)が出土します。「土」が「金」を生み出します。
「金」は結露すると表面に「水」ができます。「金」が「水」を生み出します。
「水」は「木」を成長させます。「水」が「木」を生み出します。
そして「木」は「火」の…
これはそのまま
「木・火・土・金・水(もっかどこんすい)」
の順番です♪
覚えやすいです(^^)
今のところ大丈夫でしょうか(・・?
次は星印の「相手を殺す・制する」方向です。
「木」は「土」に向かって矢印が伸びています。「木」は「土」の中に根を下ろし、「土」の栄養を奪います。
「土」は「水」に向かって矢印が伸びています。「土」は「水」を汚します。またせき止めたりもします。
「水」は「火」に向かって矢印が伸びています。「水」は「火」を消すことができます。
「火」は「金」に向かって矢印が伸びています。「火」はその火力で「金」を溶かすことができます。
「金」は「木」に向かって矢印が伸びています。「金」はその固さで「木」を切り倒すことができます。
ここまで大丈夫でしょうか(・・?
相手を生かす・生み出す関係を「相生関係」
相手を殺す・制する関係を「相克関係」
といいます。
これらは
「五行式体表」
というもので表すことができます。
これが「五行式体表」です。
全て覚えている先生もいらっしゃいますが、私を含め多くの鍼灸師は「よく使う部分」しか覚えていないでしょう(^^;
表の一番上に
「木・火・土・金・水」
があります。
それらに属するものが、その下に書いてあるものです。
例えば「木」なら
肝・胆・筋・爪・目・涙・酸…
です。
相生関係(相手を生かす・生み出す)
相克関係(相手を殺す・制する)
を理解し、なおかつこの表を知っていると東洋医学の治療ができるようになります。
例えば「脾」を患っている!
としましょう。
脾は五行では「土」に分類されています。
脾の状態、症状で変わってきますが…
脾を助けるのなら、「心」を強めます。
なぜなら
「脾」は「土」
それを生み出すのは
「心」は「火」
だからです。
逆に脾が強くなり、脾の力を弱めないといけない!
というときは
「木」=「肝」
を使います。
相克関係(相手を殺す・制する)では
「土=脾」を制するのは「木=肝」だからです。
どうでしょう??
なんとなくでいいので分かりますか(・・?
別の例を書くと
腎を患っている!
とします。
腎は「水」です。
腎を助けるなら、「金=肺」を使います。
腎を制するなら、「土=脾」を使います。
肝は「木」です。
肝を助けるなら、「水=腎」を使います。
肝を制するなら、「金=肺」を使います。
全てこのような形で考えていきます(^^)
この五行式体表からは色々なことが分かります。
全てを説明すると長くなり過ぎます(>_<)
それに、これは…
東洋医学を専門にしている人間がいうのも変ですが…
現代の医学と合わない部分がどうしてもあったりします(^^;
東洋医学ではこうだけど、現代なら違う。こうだよね。
という部分は少なからずあります。
これは学生時代の先生も言っていました。
四千年以上前の医学・考え方だから、変わってくるのは当然。
しかし根本的な考え方は変わらないし、現代に生きる私たちにも対応している
と授業で言っていたのを今でも覚えています(^^;
前回書いた「気・血・水(津液)」でもそうですが、「気」という目に見えないものは信じられない!
という方はこの考えは理解できないでしょうね(^^;
発言に影響力のある「ひろ〇き」さんや、「ホリ〇モン」などは
目に見えない気は存在しないから、信じることができない”!
とか言いそうです(笑)
少し長くなりましたが、これが
五行学説
の考えです。
この考えは今後書こうと思っている東洋医学の治療方法
経絡治療(けいらくちりょう)「難経・六十九難」(なんぎょう 六十九なん)
の根本になります。
臓腑を書いたら経絡治療についても書いていく予定です♪
東洋医学が身近にない方は
難しい
よくわからない世界・学問・医療
だと思います。
しかし「漢方」も同じ考えで「薬」が処方されています(^^)
漢方も鍼灸も、考えは同じで、そのアプローチ方法が
漢方=薬
を使うか
鍼灸=ツボ
を使うか
の違いです。
もし興味がある方はいつでも質問してくださいね♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐