東洋医学~脈診~【今日のお題 活心はりきゅう堂】
2022/07/06
No136 東洋医学~脈診~
本来今日は台風の予定でしたが、昨日のうちに温帯低気圧に変わり、この辺りには被害がありませんでした♪
先週の連日猛暑で四国の早明浦ダムの貯水率が30数%だったのが、今回の台風で45%ほどに回復したそうです(^^)
それは嬉しいことですが、全国各地で被害が出ています(>_<)
水不足は困りますが、大雨による被害も困ります…
難しいですよね(*_*;
さて今日のお題
「脈診」ですが、聞いたことはありますか??(・・?
脈診とは文字通り「脈を診る」ことです。
脈診は「四診(ししん)」の中の「切診(せっしん)」に含まれます。
以前「四診」に関してブログを書いたので、もしまだご覧になっていない方はぜひそちらをご覧ください♪
四診のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20220618100221/
脈診は現代医学でも使っていますが、その用途は「脈拍」だけだと思います。
倒れている人がいたら、まず脈をみて心臓が動いているかどうか?をみます。
そして脈拍数ですね。
教科書によって書いてあることに少しばらつきがありますが、多くは
「1分間に60~90回」
と記載してあります。
皆さんは自分の安静時脈拍を知っていますか?(・・?
これは結構大事なことなので、是非計測してみてください。
1分間も計るのは大変なので、簡易的に用いるのは
10秒計測×6=
もしくは
15秒計測×4=
です。
これで1分間の脈拍を計測することができます。
ちなみに私は10秒で12回なので、×6をすると「72」となります。
私の脈拍です。
60~90の間なので、いたって普通、平均ということになります(^^)
東洋医学の脈診はもちろんその「数」も診ますが、その強さ?深さ?を診ます。
脈診は両手の橈骨(とうこつ)動脈で診ます。
片手に3種、両手で6種
つまり六臓を診ます。
よくお酒などを飲むと
「五臓六腑に染み渡る~」
という表現がされますが、正確には六臓六腑です。
六臓とは
肝・心・脾・肺・腎臓・心包
六腑とは
胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
です。
心包(しんぽう)?
三焦(さんしょう)?
と思われるでしょう。
これはこれでまた別の機会に書きます(^^ゞ
脈診でこれらの臓腑の状態を診ています。
現代のような医療機器がなかった昔は、脈診で患者さんの方だの状態を把握していました。
脈診だけで20を超える種類があります(^^;
私は全てがわかるわけではありませんが、よくあるものなら分かります。
例えば現在排卵痛でお越しになっている40代の女性がいらっしゃいます。
この方は東洋医学のアプローチをしているので、脈診は毎回しています。
前回、いつも通り脈診をしていると、脈全体が少し浮いていました。
これは風邪など、体調が悪くなる時にみられる
「浮脈(ふみゃく)」
です。
脈を診て、これから少し体調が悪くなるかもしれませんよ?
と伝えると、
「なんで分かるんですか?実際、今少し体調不良でご飯が食べれていません」
とおっしゃっていました。
浮脈は割とすぐに分かります。
その他には
「滑脈(かつみゃく)」
というものがあります。
これは主に妊婦さんにみられる脈です。
妊娠中は脈が「玉を転がした、滑らしたような脈になる」
と言われています。
これはそれなりに経験しないと分からないですね(^^;
妻が妊娠した時はよく触らせてもらっていましたし、現在も妊婦さんがお越しになれば触らせてもらって、勉強しています。
脈診は
早い・遅い・強い・弱い・浮いている・沈んでいる…
などをみていきます。
こればっかりはいくら座学でその種類を知っていても、実際の脈を触って経験しないと分かるようにはなりなせん(>_<)
修行ですね(^^;
肩こりや腰痛、膝が痛いなどの整形外科疾患を診る時は脈診はしませんが、東洋医学的なアプローチをするときは必ずします。
その脈を診て、体の状態を知り、使うツボなどを決めていくからです♪
私は分かりませんが、私の東洋医学の師匠は脈を診て、「前日の夕食が分かる」そうです。
これには私もビックリですΣ(゚Д゚)
今日は東洋医学で診断に用いる「脈診」の紹介でした。
現在は医療が発達hしているので、多くのことは血液検査をすればわかるでしょう。
しかし血液検査では正常なのに、体が重たくだるい…
そういったことも珍しくありません(>_<)
そんなときに脈診をすると、現代医学では分からないことも分かったりします♪
東洋医学は科学的根拠がないので、よく信用されませんが…
紀元前からある医療で、数千年経った今でも使われています(^^)
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐