アスレティックリハビリテーションって何(・・? 【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/06/03
No123 アスレティックリハビリテーションって何(・・?
心地いい天気が続いていますね♪
昨日関東では「雹」が降ったとかΣ(゚Д゚)
関西でも降るのでしょうか??
さて今日のお題
「アスレティックリハビリテーションって何?」
です。
このアスレティックリハビリテーション=通称「アスリハ」は聞いたことがない方のほうが多いいと思います。
厳密に書くとリハビリテーションには
「メディカルリハビリテーション」
と
「アスレティックリハビリテーション」
に分けることができます。
リハビリテーションには「脳卒中の方」や「手足のまひの方」など、様々なリハビリが存在します。
ここで挙げるリハビリテーションは
「整形外科疾患後のリハビリテーション」
に対して書きたいと思います。
例を出します。
15歳、男子中学生 バスケットボールをしています。
練習中にジャンプ着地をした時に相手選手の足を踏み、捻挫しました。
病院に行き、固定期間は1週間で、そこからリハビリをスタートします。
最初は歩くことも痛く、階段なども一段ずつしか上がれません。
このような状態は「日常生活を送れている」とはいいがたいですよね?(^^;
日常生活とは色々定義はあると思いますが
「何気ない普通の生活が支障なく送れること」
だと思います。
本当はちゃんとした定義はありますが、難しい文章で書かれているので…少し分かりやすく書きました(^^;
朝起きてトイレに行く
食事をする
学校・会社に行く
歩く・階段を上り下りする
信号が変わりそうで、少し小走りをする
などなど…
今挙げた内容はどれもスポーツは関係なく、「日常生活」です。
これら「日常生活」が支障なく送れるようにおこなうことを
「メディカルリハビリテーション」
といいます。
俗にいう「リハビリ」ですね♪
そして日常生活で問題がなくなり、スポーツ復帰のためのリハビリを
「アスレティックリハビリテーション」
といいます。
アスレティックリハビリテーション=アスリハ
には段階があります。
①炎症の改善
②関節可動域の確保
③筋力トレーニング
④協調性トレーニング
⑤競技特性を取り入れたトレーニング
です。
少し長くなりますが、順を追って説明しますね♪
今回の例のように「足首の捻挫」なら最初は「炎症」が起きます。
腫れや熱感などです。
この間はとにかく「安静」「アイシング」などをして、炎症を押さえます。
①の炎症の改善に当たります。
次に1週間の固定期間がありました。
その間に関節は「固まって」しまいます。
その可動域を元に戻します。
②の関節可動域の確保です。
それと同時並行で患部周辺の筋力が落ちているので、それらも元に戻します。
加えて、患部周辺を鍛えて「痛めている関節に負担がかからないように」します。
③の筋力トレーニングです。
ここまでの流れはスポーツに関係なくおこなう必要があるので
「メディカルリハビリテーション」
に当たります。
ここからが「アスリハ」になります。
①~③で日常生活には戻れました。
次はスポーツ復帰をしなければいけません。
スポーツにはどんな動きがあるでしょうか(・・?
競技によって違いますが、今回のバスケットボールで考えましょう♪
「走る」
「ジャンプする」
「サイドステップのような細かいステップ」
「切り返し」
「ボールを投げる」
などなど…
まだまだありますが、とりあえずこれくらいにしていきます。
これらが出来ないと「バスケットボール」に復帰することはできません(>_<)
そのために
④協調性のトレーニング
があります。
これは簡単に書くと
「ステップワーク系」
です。
専門的に書くと
「アジリティートレーニング」
です。
細かいステップなどをします。
さらに高さの低いジャンプ動作も取り得れます。
例えばミニハードルを使ったジャンプです。
このような形でミニハードルを越えていきます。
もちろんこの時の「フォーム」は大切です。
この写真は一例ですが、このようなトレーニングを色々な種類やっていきます。
そして最後
⑤競技特性を取り入れたトレーニング
です。
これは文字通り「復帰する競技の特性を生かしたトレーニング」です。
バスケットボールに復帰するためなのに、水泳のリハビリをしても仕方ありませんから(^^;
バスケットボールの競技特性とはなにか?
「コートでほぼ歩くことなく、常に走る・ステップを踏んでいる」
「非常に細かいステップが必要」
「ジャンプ動作」
「バックステップ」
「ジャンプ時の最高到達点でシュート動作」
などです。
これらを取り入れたトレーニングをしていきます。
そして問題が無くなれば「復帰」となります(^^)
以上、ここまでが「アスリハ」です。
難しいですよね(^^;
このアスリハの専門家が私たち「アスレティックトレーナー」です(^^)
アスリハには
「5つの流れ」
と
「3原則」
があります。
「5つの流れ」
とは先ほど書いた
①炎症の改善
②関節可動域の確保
③筋力トレーニング
④協調性トレーニング
⑤競技特性を取り入れたトレーニング
です♪
では「3原則」とは(・・?
これを書くと長くなりすぎるので、3原則は次回にします(^^;
少し難しい内容でしたが、次回も読んでくださるとうれしいですm(__)m
では次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐