病院と接骨院、整骨院の違いは(・・?
2024/04/10
No282 病院と接骨院、整骨院の違いは(・・?
昨日の大雨で桜がどうなるか…
と心配しましたが、なんとかもっていますね♪
私の子供が昨日入学式でした(^^)
入学式に桜はあってほしいですが…近年は3月20~25日頃に開花し、4月上旬に見ごろを迎え、入学式くらいには散っている…
そういうことが多かったです。
3年前の幼稚園の入園式では桜はありませんでしたから(^^;
今年は開花が例年に比べ12日も遅く、入学式シーズンまでもってくれてよかったです♪
さて今日のお題ですが
「病院と接骨院、整骨院の違いは」
です。
これはよく聞かれる質問です。
「病院、接骨院、整骨院、整体院、鍼灸整骨院…」
色々ありますね(^^;
今までなんどがこのブログに書いてきましたが、今日はそのあたりをもう一度書いていきます(^^)
まず…大前提ですが、「病院」と「接骨院、整骨院」はまったくの別物です!!!
高校生と話していると、たまに間違えている学生がいます(^^;
一般の方でも間違っている方がたまにいらっしゃいます。
病院は必ず「医者=ドクター」がいます。
名前としては
「〇〇整形外科」
「〇〇クリニック」
「〇〇医院」
などが多いでしょうか(・・?
分かりやすい区別をすると
「レントゲン」
を撮ってくれるか、どうか?
です。
レントゲン検査をできるのはドクターがいる証拠になります。
接骨院や整体院ではレントゲン検査はできません!
そして「診断」できるのも「ドクター」だけです。
私たちも怪我を診ますが、そのときは診断とは言わずに「評価」といいます。
同じような意味合いかもしれませんが、まったく違います。
法律上、診断ができるのは「ドクター」だけです!
あとは「処方箋」を出してくれるかどうか…
でも区別ができます。
接骨院や整骨院は薬関係の処方箋を出すことができません!
では接骨院と整骨院、整体院の違いはなんなのでしょう(・・?
接骨院と整骨院の違いは…
実はありません(^^;
どちらも同じです。
接骨院や整骨院を開業しようとすると
「柔道整復師」
という国家資格が必須です。
開業するときに名称を決めれるのですが、法律では
「接骨院」
「ほねつぎ」
「柔道整復院」
の3つだけです。
あれ?この中に「整骨院」がありませんよね(・・?
実は本当はダメなのですが、今まではグレーゾーンでOKだったのです(^^;
柔道整復師は江戸時代から活躍しています。
当時は骨折や脱臼をするとドクターはいませんから、柔道整復師の先生が骨折や脱臼を治していました。
今は骨折や脱臼をすれば「病院(整形外科)」に行きます。
したがって
「接骨院」=骨を接合する
を使わずに
「整骨院」=骨を整える
という意味合いから「整骨院」と名乗る柔道整復師の方が多いです。
今まではグレーゾーンでOKでしたが、昨年の2月にこういう記事がありました。
2月13日、約3年ぶりに開かれた『第9回あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会』において、「整骨院」の文言を施術所名称として使用することを「不可」にする厚労省案が大筋で合意された。
「整骨院」を施術所名称で使用することは、そもそも法令的に認められていないというのが理由で、検討会の会議メンバーからもほとんど反対意見は出ず、合意に至った。
元の記事→https://news-shinkyujusei.net/202302_003/
ということで今後「整骨院」という名称は使えなくなります。
現在この名称を使われている治療院さんはこのまま継続のようですが、新規で開業される方は難しいでしょうね。
病院でも接骨院や整骨院でも「保険」が使えます。
これがずーーと問題になっています(^^;
柔道整復師の方が使える保険は
「急性疾患のみ」
になります。
捻挫や打撲、肉離れ、ぎっくり腰、寝違いなどなど…
(骨折、脱臼の可能ですが応急処置のみで、その後はドクターの同意書が必要です)
「受傷機転」(怪我をしたきっかけ)がはっきりしている急性の怪我は保険適応です♪
日ごろの生活からだんだん痛くなる
肩こり、腰痛、膝が痛い、頭痛、腱鞘炎などの慢性疾患などなど…
は「保険適応外」です(>_<)
したがって「肩こり」や「腰痛」などでで保険を使っているところは「違法」になります。
たまにニュースで取り上げられていますが、「違法請求で整骨院摘発!」なんてことが起きます。
この不正請求問題は私がこの業界に入った20年前から言われ続けています。
年々厳しくなっていると聞きますが、保険適応できなくなると多くの接骨院や整骨院はつぶれるでしょう…
不正をしているので、致し方ないと思いまいますが、そうはさせない!!
と柔道整復師会のお偉いさん方が頑張っているのでしょうね(^^;
最後に「整体院」です。
「整体院」は国家資格の方がいないことが多いです(>_<)
民間の資格などで開業できます。
極端な書き方をすると
「体のことを一切しらない素人の人」
でも開業できますΣ(゚Д゚)
生活消費センターに
「○○整体院に行って、余計に痛くなりました」
という相談は年々増えているそうです(>_<)
よく「当院独自の治療法」などが看板に掲げられていますが、この「独自の」がポイントです。
いいかえれば「誰からも学ばず、治療法を編み出した」になります。
これは怖いですね(>_<)
確かに独自の治療法を編み出す方はいらっしゃると思いますが、それは数百人に1人いるかいないか…
のレベルだと思います。
私たちのような治療家は「技術職」でもあります。
「基本」があり、そこから「応用」に転じます。
多くの治療家の先生方は「修行」されています。
そこで「基本」を学びます。
1年や2年働いて、開業。
「当院独自の…」
は、本当に??
と少し疑ってしまいます(>_<)
体のことを3年間専門学校で勉強しただけで、国家資格に合格すれば開業できます。
そのため「患者さんを悪化させる」ケースが増えました(>_<)
国が「これではダメだ!」ということで、いくら国家資格に合格しても「実務経験5年以上がないと開業できない!」に変更になりました。
変更されてからまだ数年しか経っていません((+_+))
修行はちゃんとしたほうがいいですね(^^ゞ
最近は「理学療法士」といって病院などでリハビリを専門にする方が自分で開業していることもあります。
その方は国家資格の持ち主ですし、体のことは分かっています。
しかし法律上、開業できる資格は
「柔道整復師」
「鍼灸師」
「あんま・マッサージ・指圧師」
の3つだけです。
理学療法士には開業権がありません。
基本的に「ドクターの指示の元、リハビリ業務をおこなう」
これが理学療法士の役割ですから。
少し書いたように、整体院は誰でも開業できますから…
もし行かれる際には十分に調べてから行くことをお勧めします(^^;
今日は少し長くなりました。
病院と接骨院、整骨院の違いについて書きました。
最後の整体院はおまけでしたが、知っていて損はないと思います♪
もし疑問に思うことなどがあれば、いつでも質問してきてくださいm(_ _)m
今週末は25度くらいになり、夏日が予想されています!
暑熱順化できていない今は「熱中症」になりやすいです(>_<)
気をつけてください!
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬佑