植野　貴也騎手　約３０年お疲れ様でした！

タイトルにありますが、ＪＲＡ騎手の植野　貴也騎手が今年いっぱいで引退されますm(__)m

昨日、久しぶりに滋賀県にある栗東トレセンに行ってきました♪

私が騎手さんを診るようになったのは２０１０年からです。

１２年経ちました。

今まで診たことがある騎手は全員覚えています(^^)

植野騎手　出津騎手　松山騎手　難波騎手　黒岩騎手

菱田騎手　川島騎手　城戸騎手　小崎騎手　渡辺騎手

国分恭介騎手　大下騎手

以上、１２人ですね♪

この中には引退されている方もいらっしゃいます。

渡辺さんは現在調教師として活躍されています(^^)

 

松山騎手はデビュー２～３年くらいのころに診ていました。

今はトップ騎手の中に入っていますが、当時はそこまでの騎手になるとは…

正直思っていませんでした(^^;

 

松山騎手を診ていた時、私はフリーで動いていて自分の治療院は持っていませんでした。

サインをもらっておけばよかった（笑）

 

こうした騎手さんを１０名以上診れるきっかけを作ってくださったのが

植野さん

でした(^^)

 

私の鍼灸の師匠である谷本先生が

「競馬の騎手さんが身体をケアしてくれる人を探している。おまえ行くか？」

と言ってくれて、私は

「はい！行かせてください！」

と即答しました。

 

騎手さんはレース前に

調整ルーム

という施設に入ります。

競馬は賭け事なので、情報が外部に一切漏れないように隔離するわけです。

調整ルームには騎手さん以外は出入りできません。

調教師や家族でさえ入れません！

 

携帯電話やタブレットなど、通信ができる機器も持ち込み禁止です。

私は騎手さんの身体をケアするトレーナーとして、出入りさせてもらっています(^^)

 

１２年行っている場所ですが、入るときはいまだに緊張します(^^;

 

騎手さんはそれぞれ個室が用意されています。

私はその個室を回っていくのですが…

 

騎手さんでその部屋の使い方はバラバラです（笑）

基本六畳で、布団とＴＶ、そして小さな机があるだけですが…

なかには

「ここに住めるでしょ？？」

というくらい、荷物を入れている方もいたら

レース前日に泊まるだけだから、余計なものは置かない！

という騎手さんもいます。

 

騎手さんが引退するときに誰もが思うのが

「もう汗取り風呂に入れない」

ということです(^^;

 

騎手さんの大事な仕事のひとつに

「体重管理」

があります。

（体重管理ができない騎手さんは、馬主さんや調教師から信用してもらえなくなります）

 

例えばレースに乗る馬の斤量が５４ｋｇだとしましょう。

鞍などを入れて、その斤量にしなくちゃいけないので騎手さんの体重は５２ｋｇくらいにしておかなければいけません！

一番手っ取り早く体重を落とすのは

「汗をかく」

です。

このため調整ルーム内（各競馬場も含めて）にあるお風呂は全て

「汗取り風呂」

になっています。

 

一度見学させてもらいましたが…

脱衣所から扉一枚の向こうは約６０度くらいのサウナになっています。

そこまでの高温ではありません♪

壁際にイスが設けてあり、５～６人は座れるでしょうか？

ここに漫画などを持ち込んで、みなさん汗をかきます。

 

そしてその横の扉を開けると、下に「すのこ」が引いてあり、その隙間から「蒸気」が出ています。

つまり、お風呂全体が「サウナ」のようになっています。

何もしなくても、ただ座っているだけで「汗をかく」ようになっています。

その他は普通のお風呂と対して変わりません♪

 

この通常ではありえないお風呂が「汗取り風呂」です。

引退される騎手さんは皆が

「もう汗取り風呂に入れないのか～」

と、そこが一番残念のようです(^^;

 

冬の寒い時期に朝から調教をして、冷えた身体のまま汗取り風呂に入る。

これがたまらなく心地いい…(￣▽￣)

みたいなので。

 

栗東トレセンに行き始めたころ、植野さんに

「長谷川さんも入って帰りますか？」

と言ってもらったころがあります。

 

私はサウナが大好きなので、めちゃくちゃ興味がありましたが…

仕事で騎手さんの身体をケアしに行っているのに、そこでお風呂に入るって…どうよ？？

という気持ちがあったので、入ったことはありません(^^;

コロナの関係もあり、今は完全にダメですが…

あの時に入っておけばよかった…

と少し後悔しています(^^;

 

２０２０年世界的にコロナが流行り、騎手さんもその影響を受けました。

今までは

・各競馬場の調整ルーム

もしくは

・栗東あるいは美浦のトレセン内にある調整ルーム

の２か所しかレース前は宿泊できませんでした。

 

しかしコロナの影響で、もし調整ルーム内でクラスターが発生した場合「騎手さんが大量にいなくなる」

という事態になってしまいます。

そうならないように今は

「認定調整ルーム」

という制度があります。

これは上記した２か所に加えて

・競馬場の近くのホテル

・自宅

の２か所が増えました。

 

つまり宿泊できる施設が４か所になったのです。

コロナにプラスして認定調整ルームです。

２０２０年以降はトレセンに行く回数が激減しましたね(>_<)

 

それでも連絡をとってる騎手さんは数名います♪

タイミングが合えば身体のケアをさせてもらっています(^^)

 

植野さんは来週の２４日（土）に行われる

中山大障害

そして翌日の２５日に阪神競馬場であるレース

で引退です。

 

引退後は調教助手さんとして働く予定です(^^)

引退した騎手さんのうち約８～９割は

調教師

もしくは

調教助手

になります。

 

残りの１割の方は飲食店など、別の仕事を

有名な方はＴＶの解説者やタレントになるそうです。

 

残り２レース、勝利して終わってほしいですが…

まずは無事に（落馬せずに）レースを終えてほしいと思います！！！

 

障害レースは平場のレースより落馬の確率が高いので(>_<)

 

植野騎手、約３０年間の騎手生活、本当にお疲れ様でした！

機会があればご飯でも行きましょう♪

と言ってくださっているので、またお会いできる日を楽しみにしています(^o^)

 

keiトレーナールーム　活心はりきゅう堂　長谷川敬祐