股関節の前が硬くなると、腰痛になる(>_<) 【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/09/05
No156 股関節の前が硬くなると、腰痛になる(>_<)
少し涼しくなっても、まだまだ日中は暑いです(^^;
土日は高校サッカーに行っていましたが、土曜日は突然のゲリラ豪雨に襲われ…久々に大雨の中でサッカーをしました(^^;
日曜日は逆に晴天の中、サッカーで汗でびちょびちょでした(^^ゞ
台風の影響は少なからずあるでしょうが、関西は直撃は免れそうですね♪
60代 Yさん 男性 腰痛
Yさんは写真では背部、臀部に鍼とお灸をしていますが、股関節の前もガチガチに硬いです(>_<)
もちろん、腰、背中、臀部も硬いです(>_<)
…つまり、全身「硬い」ということになります(^^ゞ
股関節の前には色々な筋肉がありますが、代表的なものは
「腸腰筋」
です。
よく「腸腰筋」といわれますが、実際は
「大腰筋」
と
「腸骨筋」
にわかれています。
これは体を正面から見た図です。
少し分かりにくいかもしれませんが
大腰筋…背骨のお腹側から始まり、大腿骨の内側に走行している
腸骨筋…骨盤の内側から始まり、同じように大腿骨の内側に走行している
スタート地点は違いますが、ゴールが同じ場所、そして作用が同じなので、まとめて「腸腰筋」と呼ばれます。
同じ作用とは
「股関節を屈曲させる」
です。
屈曲とは「曲げる」という意味です。
その逆は「伸展」です。
例えば
肘を曲げることを「肘を屈曲させる」
肘を伸ばすことを「肘を伸展させる」
といいます。
屈曲、伸展…などは解剖学の用語です♪
腸腰筋は股関節を屈曲(曲げる)ときに力を発揮します。
逆に伸展(伸ばす)とストレッチになります。
こういうやつです(^^)
見たことがある
や
このストレッチならやったことがある
という方も多いのではないでしょうか??
実は腸腰筋はすぐに硬くなる筋肉です(>_<)
なぜなら
股関節の前はよく屈曲しているから
です。
例えば
椅子に座っているとき
運転しているとき
正座・あぐらのとき
スポーツをしているとき…
など、無意識のうちに
「股関節を屈曲」
させています。
スポーツの世界には
「パワーポジション」
とよばれる姿勢があります。
良い画像がなかったので、鏡ごしに自撮りです(笑)
これは正面のパワーポジションです。
横から見ると
こうなります。
背筋を伸ばし、膝はつま先から前に出ないようにします。
このパワーポジションはほとんどの球技で使われる姿勢になります。
イメージしてください♪
この姿勢で腕を前に構えると
「バレーボールのレシーブの姿勢」
この姿勢でボールをもつと
「バスケットボールでドリブルをするときの姿勢」
ボールを持たないと
「バスケットボールでディフェンスの時の姿勢」
その他に
「サッカーでのディフェンスの姿勢」
「野球でバットを振る時の姿勢」
「野球で捕球するときの姿勢」
「ラグビーでタックルに行くときの姿勢」
「テニスでラケットをもつときの姿勢」
などなど…
挙げるともっとありますが、これくらいパワーポジションは球技で使われています。
トレーニングでもスクワットの始めのポジションは「パワーポジション」です♪
全てにおいて股関節は「屈曲」しています。
そうなると、腸腰筋は絶えず「収縮」している状態になってしまいます(>_<)
腸腰筋が硬くなると、股関節の伸展(伸ばす)がやりにくくなります(^^;
股関節の伸展がやりにくい、つまり
「腰を伸ばすこと」
がやりにくい状態
になってしまいます(@_@;)
腰痛の方が
「腰を伸ばすと痛い」
というのは、単純に腰の筋肉が硬くなっているというのもありますが、この腸腰筋が硬くなっていることが多いです。
このような腰痛を
「伸展型腰痛」
と言います(^^ゞ
今回紹介したYさんは伸展型腰痛ですが、腰、背中、臀部…全てが硬いので、「伸展型腰痛」だけではありませんが…(^^;
この反対に
「屈曲型腰痛」
もあります。
それは
「臀部の筋肉が硬くなる」
で起こります。
伸展型とは反対で
「腰も曲げよう」とすると痛い
になります。
Yさんの腸腰筋は今まで診た方(およそ3万人)の中でベスト10に入るくらい硬いです(+_+)
治療中にストレッチをしますが、いつも痛がっています(^^ゞ
股関節は硬くなることが多いです(>_<)
ご自分のセルフケアをして、先ほど紹介した
「腸腰筋のストレッチ」
を無理のない範囲でやってみてください♪
ストレッチは気持ちがいい…
あ~伸びてるな~と感じる
くらいがちょうどいいです(^^)
痛いのを我慢して伸ばすと、かえって筋肉を傷める可能性もあるので、そこは気をつけてくださいね♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐