整形外科疾患シリーズ~第五中足骨骨折(Jones骨折)~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/08/29
No153 整形外科疾患シリーズ~第五中足骨骨折(Jones骨折)~
今朝は本当に涼しかったです(^^)
ベランダで洗濯物を干していると、本当に気持ちのいい気温でした♪
久しぶりにエアコン無しで寝れました(^o^)
自宅は2階立ての2階なので、夏は本当に暑くて…(^^;
しかし昨夜~今朝はエアコンいらずでした(^^)
猛暑のような暑い気温も好きですが、やはり今日のような気候は過ごしやすいです♪
さて今日のお題は
「第五中足骨骨折(Jones骨折=ジョーンズ骨折)」
です。
聞いたことありますか(・・?
これはサッカーやラグビーに多くみられるケガです。
バスケットボールでもたまにみられますね。
サッカーやラグビーのトレーナーをするなら、絶対に知っておかなければいけないケガの1つです。
場所は足の甲の一番外側になります。
この部分に負担がかかり、骨折します。
多くの場合は
「疲労骨折」
です。
これはサッカーやラグビーなど、切り返しが多いスポーツに起きやすいです。
さらにこの2つのスポーツは「天然芝」で競技を行います。
最近では人工芝のグランドも増えてきています。
切り返した時の足への負担がハンパじゃありません(>_<)
同じような芝で行うスポーツにアメリカンフットボールがありますが、アメフトは1回攻撃すると止まります。
アメフトのルールの話しになりますが、アメフトは攻撃権が4回あります。
1回の攻撃で10ヤード進めば、もう一度4回の攻撃権が得れます。
逆に4回の攻撃で10ヤード進めなかったら、相手チームに攻撃権が移ります。
そして攻撃の選手と守備の選手で分かれています。
つまり同じように「天然芝」でおこなうスポーツですが、ラグビーやサッカーのように40~45分絶えず動いているわけではないので、アメフトでJones骨折は起きにくいです(っと言っても0ではありませんが)
話しを戻します。
サッカー選手で有名なところでは小野伸二選手や香川真司選手がJones骨折をしています。
彼らは有名なので、よく知れ渡っていますが…
普通?のJリーグの選手でもおそらく年間に数人…下手したら10人以上Jones骨折をしているでしょう(>_<)
初回の場合は「保存療法」をとることが多いです。
その場合は安静にし、リハビリを経て2か月前後で復帰することが多いです♪
しかしJones骨折は再発が極めて高いケガの1つです(>_<)
保存療法を選んだとしても、よほど気をつけない限り、再発してしまいます(@_@;)
手術を選んだ場合は「髄内釘(ずいないてい)」といって、第五中足骨にボルトをいれます。
術後、3か月くらいで復帰になります。
これはケガをした選手やチーム状況で変わりますが…
保存療法は復帰まで約2か月
手術は復帰まで術後3か月
保存療法のほうが再発のリスクが高い。
ということで「手術」を選択する人が多いように思います。
復帰するときは足にかかる負担を減らすインソールを作ることが多いですね。
足のアライメント(骨の配列)をみると
こんな感じになっています(これは左足で、少し外反母趾になっています)
小指の付け根をみてください。
外側に少し骨が出ているのが分かりますか(・・?
このため、第五中足骨には大きな負担がかかってしまうのです(>_<)
バスケットボールにもみられるが、サッカーやラグビーに多くみられる…
と書いたのは「天然芝・人工芝」が関係しています。
サッカーやラグビーを経験したことがある方なら分かると思いますが、「土」と「天然芝」そして「人工芝」では足にかかる負担が全然違います!!
スパイクのポイントが芝に刺さり、しっかりと踏めます。
しっかりと踏める…ということは切り返しの動作の時に、負担が「土」の倍くらいかかる!
ということです(>_<)
バスケットボールは体育館などでおこないます。
バッシュを履きますが、芝のように「引っかかる」ことはありません。
なので、Jones骨折が起きにくい…
ということになります。
今まではプロ選手や大学生で多くみられるケガでした。
それは高校生以下が「芝」でサッカーをする機会がなかったからです。
20年前、私が高校生のときは「土」か「天然芝」だけでした。
その天然芝も年に数回程度です。
しかし今は「人工芝」が当たり前になってきています。
そして高校生の運動強度も私たちの頃より上がっているでしょう!
高校生でもJones骨折になってしまうことは珍しくなくなってきています(^^;
今日は
Jones骨折
の紹介でした。
サッカーやラグビーの選手以外には馴染みのないケガかもしれませんが、今後お子さんなどがJones骨折になってしまうかもしれません(>_<)
頭の片隅にでも置いておいてください♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐