ケガをした時の応急処置は(・・? 【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/07/25
No142 ケガをした時の応急処置は(・・?
今日は7月25日です。
先週末からすでに夏休みになった学生が多いでしょう♪
夏休みなので、おおいに遊んでほしいと思います(^o^)
特に3年前から始まったコロナの関係で、何の規制のない夏は3年ぶりです(^^)
中高生は時間のつく限り、遊んでほしいですね。
ただ、睡眠不足になると「熱中症」になる危険性が高まります(>_<)
何回も書きましたが、熱中症にならないためには
・睡眠をしっかりとる
・食事をしっかりとる
・適切な水分補給
この3つが重要です。
部活を頑張っている学生さんは、睡眠時間は最低でも7時間は確保してほしいと思います。
そして部活(運動)をしているときに、気をつけていても起きてしまうのが
「ケガ」
です(>_<)
どんな競技でも、突然のケガは起こります。
そんなときの応急処置です♪
応急処置に関しては私が中学生のころ(20年以上前)のころから
「RICE処置」
というものがあります。
これは今も色々なところで見かけます。
RICE処置とは
Rest(レスト、安静)
Ice(アイス、冷却)
Compression(コンプレッション、圧迫)
Elevation(エレベーション、挙上)
の4つの頭文字を使ったことばです。
しかしこれはもう「古い」のです(>_<)
調べると、2011年にアメリカなどでRICE処置に変わる新しい処置
「POLICE処置」
が生まれたようです。
その後アメリカのカンファレンス(学会のようなもの)で、2018年にRICE処置を提唱した先生が
「RICEはもう時代遅れだ!!」
と発言したそうです(^^;
今はRICE処置に変わって
「PRICE処置」
と
「POLICE処置」
に切り替わっています。
ただ、病院や保健室などでは「ケガをしたらRICE処置」というポスターがまだまだみられます。
スポーツ協会ですらRICE処置のままですから(>_<)
ではその「PRICE処置」と「POLICE処置」とはなんなのか??
これは分かりやすい表があります♪
これが「PRICE処置」です。
そして
これが「POLICE処置」です。
似ていますね(笑)
説明していきます♪
従来からある「RICE処置」は
これです。
ケガをしたら
「Rest(レスト、安静)」にして
「Ice(アイス、冷却)」をします。
そして患部を「Compression(コンプレッション、圧迫)」し、心臓より高く挙げ「Elevation(エレベーション、挙上)」します。
これに「P=Protection→プロテクション(保護)」が入ったものが
「PRICE処置」
です。
つまり「保護=患部を三角巾やテーピングなどで固定・保護する」
ということです。
このほうが早く回復するからですね。
PRICE処置は一般向けの応急処置になります。
画像にも左上に
「一般向け」
と書いてあります。
今までのRICE処置に「P=保護」を加えるだけです。
そして私のような医療者向けは
「POLICE処置」
です。
もう一度画像をみましょう♪
違う場所は
OとLが入っているところです。
ではOとLは何か??
「Optimal Loading→オプティマル ローディング(最適な負荷)
です。
これはただ安静、保護をするだけではなく、ケガの初期段階から「負荷」をかける!
といったものです。
例えば今年のGWに私は右ふくらはぎの肉離れをしました(^^;
5月1日にケガをし、その後は寝る間でひたすら「アイシング&圧迫」を繰り返していました。
おそらく1日に10回以上は冷やしたでしょう。
そしてケガをしてから72時間はこれの繰り返しです。
基本的に仕事をしていたので、難しかったですが可能ならアイシング&圧迫以外にElevation(エレベーション、挙上)もしていました。
そして5月4日は内出血した血が足関節周辺に降りてきて、足関節がむくんできました。
テーピングで固定していたせいもありますが、足関節が固まってしまいました(>_<)
しかし足関節は患部ではありません。
5月4日~5日は患部に負担をかけないように、足関節の可動域を少しずつ広げていきました♪
そして5月6日にはある程度普通に歩いていました(^^)
これが
「Optimal Loading→オプティマル ローディング(最適な負荷)
の効果です(^^)
一般の方ならおそらく歩けるようになるまで1週間以上かかったでしょう。
さすがに走ったり、ボールを蹴ったりするには3週間以上かかりましたが…(^^;
ケガをするとドクターはよく
「1週間は安静にしてください」
などを言います。
これは決して間違っていないです。
しかし運動をしている学生にとっては「早く復帰したい」のです。
ケガの程度にもよりますが、1週間の安静は長すぎる場合があります(>_<)
そのあたりはドクターより、私たち現場の人間のほうが対応が早いかもしれませんね♪
ちなみに今回の内容を参考にしているサイトがあります。
https://spolink-japan.com/extremity-injury-mannual/
これはスポーツドクターが作られたサイトです。
一般の方(高齢者や運動をしていない方)を主に診るドクターと、スポーツをしている方を主にみるスポーツドクターでも診断が変わってきます。
スポーツドクターなら長い期間の安静指示は出さないことが多いです(^^ゞ
現場にいるトレーナーとしてはスポーツ現場のことを分かっているドクターに診てもらえると嬉しいですね。
アスレティックトレーナーはドクターの指示に従わなければいけないので、これくらいのケガなら1日~2日の安静であとはリハビリをすれば、1週間~10日で復帰できるのに…(>_<)
と思っていても、ドクターが「2週間の安静」を出せばそれに従わないといけないですから…
だからといって、病院に受診させない!
ということはしません。
病院診断は重要です。
よくトレーナーでもドクターのところに行くと、安静期間が長すぎるから骨折などでなければ病院に行かなくていい!
と言うトレーナーはいます(>_<)
これはダメです。
ケガの程度にもよりますが、病院受診はしたほうがいいですね。
少し長くなりましたが、ケガをすれば
「RICE処置」
ではなく
「PRICE処置」もしくは「POLICE処置」
のほうがいいですね。
基本的には全てに
Ice(アイス、冷却)
Compression(コンプレッション、圧迫)
Elevation(エレベーション、挙上)
は入っています♪
ただ安静!だけではなく、患部の保護や最適な負荷が加わっただけです。
大きくは変わっていません(^^;
もし質問などがあれば、いつでも聞いてください♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐