整形外科疾患シリーズ~オスグッド~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/06/27
No132 整形外科疾患~オスグッド~
いや~連日暑いですね(>_<)
先週土曜日は群馬県で観測史上初の6月に40℃を超えたとか…
週末だけでも何人もの人が熱中症で搬送され、中には亡くなった方もいらっしゃいます。
熱中症は気をつければ予防ができます!
熱中症予防のブログを以前書きました。
もしまだご覧になっていない方はぜひそちらをご覧くださいm(__)m
熱中症予防のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20220610105800/
さて今日のお題は
「オスグッド」
です。
学生時代に運動をしていた方は聞いたことあるかもしれませんね。
オスグッドは
「押すとぐっと痛い」
から
「オスグッド」
と呼ばれています(^^)
…というのは冗談で
正式名称は
「オスグッド・シュラッター病」
といいます。
これは「オスグッドさん」と「シュラッターさん」の2人が発見・発表したので、その2人の名前から名付けられました。
オスグッドの小学校高学年~中学生くらいの運動をしている子どもに多く、膝に負担のかかる野球やサッカー、バスケットボール、バレーボールなどにみられます。
男女差は男の子のほうが多いですね。
ではその原因は(・・?
簡単に書くと
「骨の成長と筋肉の成長が合っていないから」
です。
太ももの前にある筋肉(大腿四頭筋)はお皿(膝蓋骨)を介して、すね(脛骨)にくっついています。
くっついている部分を「脛骨粗面」といい、この部分は子どもの間は「軟骨」になっています。
骨が成長している時に、大腿四頭筋の柔軟性がなく、筋力があがると脛骨粗面を引っ張りあげることになります。
そして軟骨部分が突起します。
これがオスグッドになる原因です。
このような感じで膝蓋骨の下が「ボコッ」と出っ張ります。
一度突起すると、もう元には戻りません(>_<)
元に戻すには手術しかありません。
数えきれないくらいのオスグッドを診てきましたが、私が関わった学生に手術した人間はいません。
が、調べると稀に手術対象になるくらい(日常生活に支障が出る)突起し、痛みがある場合があるそうです。
予防は
「とにかくストレッチ」です。
骨の成長を止めることはできませんから、常日頃から「ストレッチ」をすることが予防につながります。
これは私の話しですが、私はサッカーのゴールキーパーをしていました。
柔軟性がないとケガが増えるのでよくストレッチしていました。
小学6年生の時に1年間で12~13センチくらい身長が伸びました。
しかし私はオスグッドにはならなかったです(^^ゞ
オスグッドの予防としてストレッチをしていたわけではありませんが、結果として予防になっていました♪
ストレッチには色々方法がありますが、とりあえず太ももの前が伸びればそれでOKです(^^)
このような形で太ももの前を伸ばしましょう♪
この画像では横になっていますが、立位の状態(立って)でも座位(座って)でも、やりやすい方法で大丈夫です(^^)
「外傷」と呼ばれるケガ(1回の外力でケガをする→骨折や捻挫・打撲など)は予防することは難しいです(>_<)
しかし「障害」と呼ばれるケガ(オスグッド・ジャンパー膝・ランナー膝・アキレス腱炎・シンスプリントなど)は予防できます♪
障害は繰り返しの動作が、ある部分に負担がかかり、その場所が炎症を起こしますから。
そして障害のほとんどは「ストレッチ」で予防できます♪
それくらい「体の柔軟性」は必要なんです(^^)
もしオスグッドになってしまったら、患部をアイシングしましょう。
そして少し運動強度を下げることができるなら、下げましょう。
つまりチームメイトが練習している8~7割くらいに強度を下げます。
監督やコーチに相談すれば対応してくれると思うのでm(__)m
もしそういった融通がきかないから、思いきって少し休むことですね。
理解がない指導者(昭和な考えの方)はいまだに一定数いますから(@_@;)
今日はオスグッドについて書きました。
予防は「ストレッチ」です。
運動前後だけでなく、毎日やることで柔らかくなります♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐