整形外科疾患シリーズ~つき指~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/06/20
No130 整形外科疾患~つき指~
本格的な夏が近づいてきていますね。
なにせ「暑い」(>_<)
昨日の夕方車に乗った時の車の温度計は「38度」でしたΣ(゚Д゚)
週間天気予報をみていると、今週中ごろから「熱帯夜」になるとか…
暑いのは好きですが、寝苦しいのはイヤですね(^^ゞ
さて今日のお題
「つき指」
ですが、みんさんは経験したことありますか?
球技のスポーツをしている・もしくはしたことがある方の多くは1回くらい経験があるのではないでしょうか(・・?
私はサッカーのゴールキーパーだったので、イヤというほど経験しました(^^;
スポーツの経験がなくても、小学生時代に体育やドッジボールなどで「つき指をした」という方も少なくないと思います。
ではつき指とはいったいなんなのでしょう(・・?
まず「つき指」ときいて、多くの方はボールなどで「指をついた。だから引っ張ればいい」と思っていませんか??
これは間違いです(>_<)
指(手)はこんな構造をしています。
指には大きく3つの関節があります。
少し専門的になりますが、
指の付け根の関節を「MP関節」と言います。
そして指の真ん中、俗に「第二関節」と言われている部分を「PIP関節」と言います。
そして一番先端にある「第一関節」と呼ばれている部分を「DIP関節」と言います。
この中で特にケガをしやすい関節は「PIP関節」です。
この部分に限らずですが、関節には必ず「靱帯」が存在します。
指をついたときに、この靱帯を損傷します。
つまり「つき指」とは「指の靱帯損傷」です。
例えば足首を捻挫した時に、引っ張ったりしないですよね??
そんなことをしたら、より悪化しそうです(^^;
足首を捻挫した時は「安静」にし、氷で「アイシング」し、テーピングなどで「固定」します。
処置は指であっても、これと同じです。
つき指をした!
と思ったら、まずは「アイシング」です。
指は細いので、通常のように袋に入れてのアイシングは難しいです。
そんなときは「氷1粒」を使い患部を冷やす、もしくは桶やバケツ、またはコップなどに氷を水をいれてそこに指を入れて冷やします。
私もサッカーをしたいた時は数えきれないくらいつき指をしたので、よく氷1粒を使って冷やしてました(^^;
つき指の種類にもよりますが、基本は
「となりの元気な指と一緒に固定する」
です。
こんな感じです。
これでも動けるスポーツもありますが、私のようにゴールキーパーならこんな固定をしたら「グローブ」が入りません(>_<)
そんなときは患部の指のみ固定します。
程度の差はありますが、そこまできつい「つき指」でないなら1週間前後~2週間ほどで落ち着くことが多いです。
ただ…
つき指でも侮ることなかれ!
です(>_<)
ただのつき指だと思っていたら「骨折」していた…
なんて話しはよくある話しです(^^;
簡単ですが、つき指だと思っていても、こんな感じで「骨折・脱臼」が起こることはあります。
私が桃山学院大学でトレーナーをしている時に、バレーボールをしている学生が
「すいませーーん。ブロックしたら指が変な方向に曲がりました」
と言ってきたことがあります。
これは誰がどう見ても脱臼していました(>_<)
その学生は痛がる様子もなく、私が診ているときも普通でした。
とりあえず現場で整復しました(本来はダメですけどね(^^ゞ)
そしてテーピングでガチガチに固定し、病院に行くように言いました。
結果は骨折もしており、3週間の固定でした。
骨折していたのに痛がる様子を見せなかったのは今までで彼だけでしたね(^^ゞ
骨折を経験したことがある方なら分かると思いますが、骨折すると「ズキズキ」とうずくような痛みがあります。
そして多くの場合は「内出血」と「腫れ」が出てきます。
つき指をして「これはおかしい?」と思ったら迷わず病院(整形外科)に行きましょう!
骨折はレントゲンを撮らないと判別できませんから。
つき指はスポーツの現場でなくても、日常生活でもよく起こるケガのひとつです。
応急処置は「引っ張る」ことではなく、その他のケガと同じように「アイシング」です。
そして可能なら「固定」です。
今日はつき指の紹介でした♪
よく起こるケガなので、頭の片隅にでも「つき指は引っ張ったらダメ」と覚えておいてくださいm(__)m
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐