整形外科疾患シリーズ~腰椎分離症~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/04/13
No101 整形外科疾患シリーズ~腰椎分離症~
本当に最近は暑いですね(^^ゞ
特に今日は湿気が多いのか?
じめっとしています(>_<)
暑いのは大歓迎ですが、どうせなら先日までのように「からっと」した暑さがいいですね(^^)
さて、今日のお題は
「腰椎分離症」
です。
どうでしょう?
聞いたことありますか?(・・?
この疾患は誰でもなりますが、主に10代のスポーツをしている学生さんに多いです。
この画像のように腰椎の後ろ(関節突起幹部)が分離してしまうので、「分離症」と呼ばれています。
分離症…ですが、骨が離れているので「骨折」になります(>_<)
しかし1回の大きな力で「骨折」したのではなく、度重なる負担で骨折する「疲労骨折」になります。
どの競技でもなりますが、ジャンプや腰の回旋(ひねる)が多い競技が比較的なりやすいです。
サッカーやバスケットボール、野球、バレーボールなど…
今私のところへ来てくれている高校1年生の女の子は陸上の走り幅跳びを専門にしていますが、その女の子も分離症になりました。
その女の子はもう完治しています(^^)
分離症は主に「体の硬い選手」がなりやすい傾向にあります(>_<)
特に「ハムストリングス=太ももの裏」が硬いとなりやすいです。
ハムストリングスの硬さは腰の負担に直結するので(^^;
成長期の中学生くらいが一番多いですが、教科書では「13歳~17歳」と書いてある本もあるので、高校生でもなります。
治すにはまず「安静」が第一になります!
疲労骨折なわけですから、腰に負担のかかることは一切ダメです(>_<)
その次に「ストレッチ」ですね。
ハムストリングスはもちろん、腰周辺や股関節周辺のストレッチは重要です。
そして「コルセット」を装着して日々を過ごします。
分離症の程度によりますが、最低でも2~3か月はかかります(@_@;)
重症化すると半年以上かかりますし、下手をすれば1年の場合もあります((+_+))
私は分離症の選手を何人も診たことがありますが、まだ手術した選手には出会っていません。
しかし調べると、どうしても痛みがとれない場合は手術もありえます。
予防はとにかく「ストレッチ」ですね(^^;
そしてできれば「腹筋」など筋トレをして、腰への負担を減らします。
よく「中学生くらいで筋トレは成長の妨げになるから、やらないほうがいい」
といわれますが、それは「重たいバーベル」などを持ち上げることを意味します。
腹筋は基本的に「自重」といわれる「自分の重さ」だけでやります。
それは成長の妨げにはなりません♪
あとは「体幹トレーニング」も重要ですね。
これも1分程度、自重でおこなうので問題ありません(^^)
最後になりますが、分離症は「レントゲン」を撮って初めて分かります。
私たちのような鍼灸院や整骨院などではレントゲンを撮影することはできないので、分かりません(>_<)
「これは分離症かも?」
というのは分かりますが、「分離症」と診断、断定はできません。
「診断」というのはドクターにしかできない行為です。
仮に整骨院さんなどが「これは分離症」という診断をしてしまうと、それは「医師法」という法律違反になりますΣ(゚Д゚)
「足が痛いから近所の病院にいきました。そこで肉離れと診断されました」
と聞いて、「なんていう病院に行った?」と聞くと
「○○整骨院」です。
という高校生や中学生は多いです(^^;
おそらく大人の方でも「病院」「整骨院」「接骨院」「整体院」「鍼灸院」などの違いが分かる方は少ないと思います(^^ゞ
この違いは次回かきますね♪
最後は少し話がそれましたが、今日は分離症のお話しでした。
普通の大人はめったにならないです。
スポーツをしている中高生に多いケガですが、珍しいケガではないので頭の片隅にでも置いててください♪
今は小さくても、お子さんが今後スポーツをするかもしれませんから(^^ゞ
では次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川 敬祐