ケガをした時の応急処置はPOLICE??【今日のお題 keiトレーナルーム】
2021/06/02
No23 ケガをした時の応急処置はPOLICE??(・・?
昨日は暑かったですね(^^;
私は毎月、月初めに地元の氏神様「向日神社」に参拝に行っていますが、歩いて行きました♪
冬や雨なら車で行きますが、昨日は初夏…というより真夏日でした(なにせ気温が近くの温度計で32℃でしたから)
私は暑くなればなるほど「動きたくなる」ので、お嫌いな方は多いでしょうが、私はこれからの季節は大歓迎です(*^^)v
さて、昨日はケガをした時の応急処置で「RICE処置」のことを書きました♪
しかし、最近ではRICE処置ではなく
PRICE処置
や
POLICE処置
が言われてきています。
何が違うのか??
それは
PRICE処置(一般の方向けの処置)
POLICE処置(医療者向けの処置)
ということです。
この2つを比べると「I」「C」「E」は変わりません。
つまり「I=Ice→アイシング(冷却)」
「C=Compression→コンプレッション(圧迫)」
「E=Elevation→エレベーション(挙上)」
は同じということです(^^)
では変わっている部分の説明です。
「R=Rest→レスト(安静)」が
「P=Protection→プロテクション(保護)」
「Optimal Loading→オプティマル ローディング(最適な負荷)
に変わりました(^^;
なんのこっちゃ((+_+))??
と思われるでしょう…(^^;
もう少しお付き合いくださいm(__)m
まず「P=保護」ですが、安静にしていても患部の保護(例えば固定)が出来ていなければ、結局ダメだ…
ということです。
ケガをする→安静&冷却&圧迫&挙上(RICE処置)をしていても、家に帰る時などは何の保護もしていない(>_<)
保護は患部を動かないように保護(固定)して、二次損傷を防ぎ、患部がさらに悪化してしまうことを防止することを目的としています。
では次の「O」「L」ですが、これは「最適な負荷」と書きました。
最適な負荷とは??
少し専門的な言い方になりますが、
「受傷早期から最適な運動を行って患部に負荷をかけることで、筋肉の萎縮や患部の癒着を防ぐと同時に、患部の治癒促進を促すことが目的」
としています。
難しいですよね(^^;
要約すると、ケガをしていつまでも安静にしているのではなく、保護期間(約1日~3日)が過ぎれば簡単なリハビリから始めて、早くスポーツ復帰を目指しましょう♪
というものです(骨折や手術をするような重症はこの保護期間は当てはまりません)
もちろんこの「最適な運動(簡単なリハビリ)」は専門家の指示の元、行うことが原則です。
私はこの「RICE処置」→「POLICE処置」は2019年に知りました(^^)
私が帯同している両洋高校サッカー部で毎年「ケガをしたときの応急処置」という講習を行っていますが、その時の資料作りで調べている時に知りました。
調べると2011年にアメリカなどでRICE処置に変わる新しい処置→「POLICE処置」が生まれたようです。
その後アメリカのカンファレンス(学会のようなもの)で、2018年にRICE処置を提唱した先生が
「RICEはもう時代遅れだ!!」
と発言したそうです(^^;
日本のスポーツ医学に関する団体や学会はいまだに「RICE処置」が主流になっています(>_<)
日本スポーツ協会や整形外科学会などもまだRICEのままのようです。
このような大きな団体・学会・協会のパンフレットやホームページがRICEのままなので
「長谷川さんはなにを言っているんだろう??」
と思われるかもしれません(>_<)
一応参考にしているサイトを載せておきます
sports-doctor93.com/rice-price-police/
です(^^)
昨日から続いた「ケガをした時の応急処置」ですが、なんとなく分かって頂けたでしょうか??
正直難しい部分もあったと思います(>_<)
スポーツ医学も日々、進化しています♪
私も昔に身につけた知識だけではなくて、新しい知識を身につけ、皆さまにお伝えできたら…と思っていますm(__)m
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナルーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐