東洋医学~「節分」~【今日のお題 活心はりきゅう堂】
2023/02/02
No204 東洋医学~「節分」~
2月に入りましたね~
過ごしているときは
「まだ1月か~」
と思っていましたが、いざ2月になると
「もう1か月が過ぎて、2月か~」
と思ってしまいます(^^ゞ
そして今日は2月2日。
明日は2月3日で
「節分」
です♪
実はこの「節分」は東洋医学の考え方だと知っていましたか(・・?
せっかくなので、今日はそれらのことを書きたいと思います♪
「節分」
はいつでしょう?と聞くと多くの方は
「2月3日」
と答えるでしょう。
決して間違いではありませんが、閏年などの関係でたまに「2月2日」や「2月4日」になることがあります。
「節分」とは「立春の前の日」です。
「節分」とは「節を分ける」と書きます。
立春以外にも「立夏」「立秋」「立冬」があります。
これら全ての前日が
「節分」
になります♪
ではなぜ2月の節分だけが有名なのか(・・?
それは昔(旧暦)では立春が新年の始まりとされていたからなんですね。
つまり旧暦では明日(2月3日)は「大晦日」になります( ̄▽ ̄)
現代医療が発達した今は「風邪」で亡くなる方は少ないでしょう。
しかし薬などがなかった昔はただの「風邪」で亡くなる方が多かったのです(>_<)
冬は寒く、風邪を引きやすいです(+_+)
寒い冬が終わり、暖かい春が来る「立春」は当時の人たちにとっては
「待ちに待った日」
だったのです♪
冬の終わりを告げる日ですから(^^)
これらの理由から立春の前日の節分だけが特別扱いになりました。
節分の日にすることといえば(・・?
「豆まき」
ですね♪
ほとんどの方が小さいときに経験があると思いますし、現在お子さんがいらっしゃる方は家で
「鬼は~外。福は~内」
と言いながら豆まきをするでしょう(^^)
ではなぜ「豆」をまくのか(・・?
「生の豆」ではなく「煎った豆」を使うのはなぜなのか?
これが東洋医学と関係しています。
陰陽の考えでは冬は「陰」になります。
そこへ「火」を使い、「陽」の気を入れる!
という考えがあります。
次に五行学説の考えもあります。
下の図を見てください。
これは五行式体表を今回の節分用にまとめてある図になります。
五行学説については以前ブログの書いたことがあるので、詳しくはそちらもご覧ください。
五行学説のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20220914113242/
五行学説で
「五行」は「水」
「五臓」は「腎」
「五季」は「冬」
「五穀」は「豆」
になっています。
「腎」は東洋医学では「生命をつかさどる臓器」とされています。
こちらも以前「腎」について詳しくブログに書いたので、腎についてはそちらもご覧ください。
「腎」のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20221109114656/
簡単に要約すると
「冬の季節は腎が弱りやすいので、しっかり養生しましょう」
ということになります。
逆に考えると
「冬の時期に腎を養生しないと、春になると腎を傷めてしまう」
ということになります。
そのために
「火」を使い煎った「豆」を使います♪
「火」を使い、「水」の性質をもつ「豆」を使い
「煎った豆」=「火と水の両方をもつもの」
に変化させる
となります。
少し難しいですよね(^^;
もう少しお付き合いくださいm(_ _)m
もし東洋医学に詳しい方がいらっしゃったら
「あれ?「火」と「水」は相克関係で、お互いを打ち消すのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません!!
もしこのことに気が付いた方がいたら、なかなかマニアックな方です(笑)
確かに「火」は「水」で消されるので、相克関係になります。
この図ですね。
外側の「時計回り」に向かっている「やじるし」は相手を生み出す関係(相性関係)です。
内側にある「星形」の「やじるし」は相手を制する、打ち消す関係(相克関係)です。
図をみると、水のやじるしは火に向かっています。
一見すると相反する関係ですが、「陰陽」のように「お互いに5:5」の関係があります。
陰が5
陽が5
のバランスがとれている状態がベストと考えるので、今回のように「煎った豆」は「火」と「水」の性質をもつ「バランス」のとれた物質となります。
このバランスのとれた「豆」をどうするのか(・・?
鬼=邪気
にぶつけるわけです。
冒頭に書きましたが当時は「風邪」で命を落とすことは珍しくありませんでした。
風邪(かぜ)は東洋医学では「風邪(ふうじゃ)」
と呼びます。
邪気をもたらす「鬼」を火と水の性質をもつ「豆」でやっつけて、体の健康を願いました。
そして豆を投げる!
以外にも
満年齢+1(数え年)
の豆を食べる
という文化も残っています♪
これは
「鬼(邪気・風邪)に負けずに、今年も1年生きることができた」
という感謝の意味があり、バランスのとれた「豆」を歳の数だけ食べ、来年も健康で生きよう!
という願いをこめて食べられていました。
少し長くなりましたが、「節分」「豆まき」にはこれらの意味があります(^^)
調べると所説あります。
今回紹介したのはあくまで
「東洋医学からみた節分」
と思ってもらえたら…と思いますm(_ _)m
最後に2000年代に全国に広まった
「恵方巻」
です。
これは発症が「大阪」で、明治後期や大正、昭和初期…などいろいろな説があります(^^;
その年の恵方(神様がいる方角)に向かって食べると縁起がいい!
と言われていますね。
ちなみに今年の恵方は
「南南東のやや南」
だそうです。
「…やや南」ってなんやねん!
と思いますが、調べると
どの方角になるかは、その年の「十干(じっかん)」によって決まります。
十干とは、中国から伝わり、暦の表示などに用いられてきたものです。
十干と恵方の組み合わせは、以下の4通りです。
・ 甲・己の年…東北東
・ 乙・庚の年…西南西
・ 丙・辛・戊・癸の年…南南東
・ 丁・壬の年…北北西の方角
ご覧のとおり、南南東が当てはまる十干が多いため、恵方は南南東になることが多くなる傾向にあります。
(参照:くらしをゆたかにするメディアより)
…だそうです(^^;
今の恵方巻には様々な食材が使われていますが、本来の意味から考えると中の具材は決まっています(^^;
ここでそれを書くと、ながーーーくなってしまうので…
恵方巻の具材に関しては書くのをやめておきます(^^ゞ
長くなりましたね(>_<)
明日が節分ということで、タイムリーな話しなので書きました♪
節分は地方によって様々な文化があります(秋田県のなまはげ など)
現代は12月31日が大晦日で、1月1日が元旦(新年)です。
しかし旧暦ならば明日が大晦日で、明後日は立春(新年)です♪
気持ち新たに頑張っていきましょう(^O^)
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬佑