整形外科疾患シリーズ~変形性膝関節症~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/04/25
No106 整形外科疾患~変形性膝関節症~
昨日は1日雨でしたね(>_<)
まるで梅雨のような雨でした。
先日のブログで「湿邪」について書きましたが、どうですか?
雨が続いて身体が重たい時は「湿邪」が身体に悪影響を及ぼしていることが多いです。
湿邪の対策をしてみてください(^^)
さて今日のお題は
「変形性膝関節症」
です。
これは高齢者に多くみられる疾患です。
私も数えきれないほどの変形性膝関節症を診てきました。
当院にお越しくださっている方…という形でブログには何度か書いたことがありますが、変形性膝関節症の解説は書いたことがなかったので、今日はそのあたりを書いていこうと思いますm(__)m
70代 女性 変形性膝関節症
変形性膝関節症は男女比でいうと1対4で女性のほうが罹患率が高いです(>_<)
それは身体の構造・機能の問題です。
まず大前提として男女で膝の角度が違います。
少し難しいですが
「Q角またはQアングル」
というものがあります。
Qアングルとは
膝蓋骨の中央点より上前腸骨棘および脛骨粗面に引いた2本の線のなす角
です。
すでに「???」だと思います((+_+))
下の図を見てください。
男性と女性で骨盤から始まっている大腿骨の角度が違うことが分かりますか?(・・?
これは女性は出産するために男性より骨盤が広いからです。
つまり膝に対する角度が違うので、その分膝に対する負担も大きいのです。
女性がなりやすい原因は他にもあります。
男性に比べて女性のほうが筋力が少ないので、膝を守るための筋力が足りないことが挙げられます(>_<)
そして和室なのでは男性は「あぐら」ですが、女性は「正座」をします。
正座は膝にかかる負担が大きいです((+_+))
これらの原因から男性に比べて女性のほうが変形性膝関節症になりやすいです。
では次に
そもそも「変形性膝関節症」ってなに(・・?
ですが、読んで字のごとく「膝が変形する症状」です。
膝の中にある軟骨が加齢により、軟骨の老化、弾力低下が起きます。
軟骨は本来「関節(膝)にかかる負担を減らす」役割があります。
皆さんが思っている以上に膝には日常生活で負担がかかっています(>_<)
その負担を軟骨で防いでいますが、その軟骨が機能しなくなると関節に負担がかかります。
このレントゲン写真をみてください。
左膝に比べて右ひざの「内側がせまく」なっているのが分かりますか(・・?
これが変形性膝関節症です。
本来は「骨と骨」がぶつからないように関節内には軟骨が存在します。
しかしその軟骨がすり減ると、このように「関節のすきま」がせまくなります(>_<)
変形性膝関節症は
・膝を曲げることができない
・歩けるが痛い
・階段が昇れない・降りれない
などの症状がでます。
よく
「治りますか?」
と聞かれます。
しかしその答えは
「残念ながら1度変形してしまったものは、元には戻りません」
です(@_@;)
治療をして
・膝にかかってる負担を減らす→痛みが減る
・変形していくスピードを遅らせる
これは可能です。
整形外科に行っても、同じことしかできないでしょう(>_<)
整形外科では「リハビリ」をして膝に対する負担を減らすような運動を指導します。
変形性膝関節症は
「いかにして膝の負担を減らすか?」
がポイントになります。
予防も同じです。
膝周辺の筋力を鍛えて、軟骨がすり減っても膝に負担がかからないようにしていきます。
股関節も大切です。
股関節の柔軟性が衰えると、結果「膝」に負担がかかります(>_<)
いかかでしょうか?
変形性膝関節症の解説を書いてみました。
少しまとめると
「男性に比べて女性のほうが1対4の割合で多い」
それは
・骨盤の大きさに男女で違いがあり、女性のほうが膝への負担が大きい
・男性に比べて女性のほうが筋力が少ない
・女性はよく正座をする
です。
変形してしまうと、元には戻らないので「予防」が大切です。
「膝周辺の筋力を鍛えて、膝に負担がかからないようにする」
これが大事ですm(__)m
変形が大きくなってしまうと「手術」になることも珍しくありませんから((+_+))
まだ若いから大丈夫!
ではなく、30代40代でも将来なる危険性はあります(>_<)
今からできることをやりましょう♪
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐