整形外科疾患シリーズ～腱鞘炎・ドケルバン病～【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/02/22
No８７ 整形外科疾患シリーズ～腱鞘炎・ドケルバン病～
まだまだ寒い日が続いていますね(>_<)
昨日は粉雪が降ったり止んだり…
今朝も洗濯物を干していて、手が凍えるようでした(*_*;
週末には暖かくなるようなので、あと少しの我慢です！
さて今日のお題は「腱鞘炎・ドケルバン病」です。
？？？
と思われる方も多いと思います。
あまり馴染みのない名前ですからね(^^;
名前に「病」とついていますが、「病気」ではなく「症状名」です。
場所は
この場所です。
つまり「手首の腱鞘炎」になります。
親指の付け根？手首？橈骨動脈（手首の脈拍を感じるところ）周辺の腱鞘炎です。
これは「手」をよく使う職業の方がなりやすいと言われていますが、普通の主婦の方でもなります。
実は昨日も理容師の方がこの「ドケルバン病」で来られていましたが、写真を撮るのを忘れていました(^^;
そしてこの腱鞘炎は最近は「スマホの触りすぎ」でも起こりうるといわれています。
スマホを片手で（親指）操作している方がほとんどです。
女子高生に増えてきているというニュースを数週間前に見ました(+_+)
少し難しいですがこれは親指を使うときによく使う筋肉
・短母子伸筋
・長母子外転筋
この二つの筋肉の腱の炎症です。
「腱」というのは筋肉から骨にくっついている軟部組織です。
有名なのは「アキレス腱」です♪
こんな感じでどんな筋肉でも「腱」をもっていて、骨にくっついています。
「手」を「パー」にした時に、手の甲に浮かび上がる「スジ」が見えますか？
これが「腱」です。
ではなぜ腱鞘炎になるのか？(・・?
筋肉（腱）は走行している途中に「腱鞘」といわれるトンネルのようなものの下を走ります。
通常であればスムーズに動きます(^^)
しかし親指などを酷使すると「腱が腫れて」きます。
腱が腫れるとトンネル（腱鞘）の中で擦れてしまいます(+_+)
この摩擦で痛みが出てしまうことを「腱鞘炎」といいます。
このケガ（症状）を発見した人が「フリッツ・ド・ケルバン」という方だったので、このような名前になりました。
なので、正式には「ドケルバン病」ではなく、「ド・ケルバン病」になります(^^;
親指の使いすぎでなってしまうので、昨日来られた理容師さんのように「美容師・理容師」さんに多いケガでもあります。
しかし、全ての「美容師・理容師」さんがなるわけではありません！
以前書いたことがある「腸脛靭帯炎（ランナー膝）」「膝蓋靱帯炎（ジャンパー膝）と同じように、「身体の使い方」で変わってきます。
身体の使い方が上手い人は、そうそう腱鞘炎にはなりません♪
なってしまう方は親指に負担がきている証拠なので、使い方を少し見直すか、負担のかかっている筋肉（短母子伸筋・長母子外転筋）をほぐしていかないといけません(+_+)
治すにはまずそれが必要ですが、局所ではなく全体でみると、腱鞘炎になり方のほとんどは「姿勢が悪い」です(^^;
円背（えんぱい）、俗にいう「猫背」です。
猫背の方は姿勢が悪いので、その悪さで毎日を過ごしているとどこかに負担がでます(>_<)
絶対ではありませんが、猫背の方は
・肩関節周囲炎（四十肩）
・テニス肘（外側上顆炎）
・手首の腱鞘炎（ドケルバン病）
のいづれかが出やすいです(+_+)
人によって「肩に出る人」「肘に出る人」「手首に出る人」に分かれますが、姿勢の悪い人はこの３パターンが多いですね(^^;
局所だけをみると確かに痛みは取れるかもしれませんが、この腱鞘炎系の症状は「姿勢全体」をみる必要があります♪
そうしないと、普段の身体の使い方で痛みが出ているので…
痛みだけをとっても、「また」なってしまう危険性があります(+_+)
腱鞘炎系（ジャンパー膝やランナー膝も含めて）は姿勢改善が必須です(^^;
なかなかそこまで時間をかけれる方は少ないですけどね(*_*;
姿勢改善は１回や２回の治療では治せませんから…
たまに「凄腕の先生！！」みたいな感じでTVなどで特集されていますが、あれは一過性なので継続して治療しないとなかなか改善まみられません(>_<)
今日は「腱鞘炎・ドケルバン病」の紹介でした♪
これは「急性のケガ」ではなく「慢性疾患」になるので、基本的には整骨院さんなどの保険は適応外です(>_<)
気をつけてください♪
明日は天皇の誕生日で、お休みの方も多いですよね。
まだまだコロナが流行っていますし、まん延防止も３月６日まで延長されました(>_<)
なかなかお出かけまでは難しいかもしれませんが、よい休日をお過ごしください(^^)v
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐
