整形外科疾患シリーズ~肉離れ~【今日のお題 keiトレーナールーム】
2022/02/14
No84 整形外科疾患シリーズ~肉離れ~
昨日は1日雨でしたね(>_<)
節分が過ぎましたが、今週の中ごろはまた寒くなるようです。
そして週末はまた雨のようですし…
現在はコロナの影響で高校サッカーが中止になっています。
晴れているなら子どもを連れて公園に行きますが、雨では…(+_+)
イオンなどのショッピングモールは人が大勢いますし、今の時期はあまり行きたくないです!
週末の雨は本当に困ります(*_*;
さて、今日のお題「肉離れ」です。
これはスポーツ選手じゃなくても。誰でも起こりうるケガの1つです。
肉離れで最も多いのは
「ふくらはぎ」
です。
ついで「ハムストリングス(太もも裏)」「大腿四頭筋(太もも前)」ですね。
教科書的にはこの順番ですが、今までトレーナーを10年以上やっていて多いのは「ハムストリングス」でした。
ではそもそもなぜ肉離れが起きてしまうのか?(・・?
ですが、簡単に書くと
「筋肉が強く収縮している時に、強く伸張されるから」
です。
ん??
強く収縮しているのに、強く伸張されるから?
と思った方が多いと思います。
「収縮」と「伸張」は真逆の方向に動きますから(^^;
これは文章で書くと伝わり辛いかもしれませんが、筋肉の収縮パターンは大きくわけて3種類あります。
等尺性収縮(アイソメトリック収縮)→筋肉の長さが変わらない状態で力を発揮する
等張性収縮(アイソトニック収縮)→①短縮性収縮(求心性収縮)…筋肉が収縮しながら力を発揮する
②伸張性収縮(遠心性収縮)…筋肉が伸張されながら力を発揮する
少し難しいかもしれませんが、これが筋肉が力を発揮する3パターンです(^^;
それぞれを簡単に説明します。
イメージで大丈夫なので、鉄アレイを手に持っているとしてください(重さ5kg)
それを持った状態で肘を90度に曲げます。
当然、上腕二頭筋(力こぶ)に力が入ります。
これが「等尺性収縮(アイソメトリック収縮)です。
筋肉の尺度が変わらない状態で力を発揮しています。
次に肘を90度以上曲げます。
先ほどより上腕二頭筋は収縮します。
これが①の短縮性収縮です。
最後にその状態からゆっくり肘を伸ばしていきます。
そうすると上腕二頭筋に力が入りながら腕が伸ばされます。
つまり筋肉が伸ばされながら力を発揮している状態です。
これが②の伸張性収縮です。
どうでしょう?
わかりますか(^^;??
この3パターンの収縮で筋肉は動いています。
そして筋肉に1番負荷がかかるのは②の「伸張性収縮」です。
「伸ばされながら力を発揮している状態」
です。
分かりやすく「ハムストリングス(太もも裏)でみていきましょう。
走っています(ダッシュ)この時に地面に足がついた瞬間は①の短縮性収縮です。
少し膝が曲がりすぎていますが、この画像の状態です。
左足の膝が曲がっているので、ハムストリングスは①の短縮性収縮の状態です。
そしてこのまま走り続けると…
このようのに左足で地面を蹴っています。(画像が違ってごめんなさい(^^;)
このときの左ハムストリングスは②の伸張性収縮の状態で、「筋肉が伸ばされながら力を発揮」しています。
この瞬間に「ブチッ」とやってしまいます(*_*;
これが「肉離れ」です。
程度は1~3度まであり、多くが1度~2度くらいです。
3度の重症もみたころはありますが、稀です。
程度により一概には言えませんが…
1度…1~2週間
2度…3~4週間
3度…1ヶ月~2か月弱
が復帰の目安です。
肉離れとは文字通り「筋肉が離れている」状態なので、その筋肉が「再びくっつく(修復)」するのをまたないといけません。
そして1度くらいならば大丈夫のことが多いですが、2度以上は必ず「リハビリ」が復帰には必要です。
病院でのリハビリはもちろんですが、スポーツに復帰するには「グランドでのリハビリは重要」です。
どのリハビリにも共通していえますが、「再発すること」が一番ダメなのでそこは慎重におこないます。
理想は私のようなトレーナーがいればいいですが、難しいなら病院の先生(理学療法士)にメニューを作ってもらう必要があります。
季節的にどうしても「寒い時期」に肉離れは増えます。
気温が低く、筋肉が温まっていない状態で運動をすると筋肉に負荷がかかり、ケガをします。
またケアなどを毎日しているプロ選手でもこの2月の時期は肉離れが増えます(+_+)
それは
「シーズン前でキャンプなどで身体作りをしている期間だから」です。
野球やサッカーなどは4月にリーグ戦が開幕し、10月~11月で終了します。
そしてリーグ戦が始まる2月はキャンプなどで身体を追い込みます!
この疲れが残っている状態、なおかつ寒い季節も影響し、肉離れは増えます(*_*;
しかし…
少しきつい言い方になるかもしれませんが、肉離れは「自己責任」だと私は思っています。
捻挫など防げないケガは仕方ない部分がありますが、肉離れは「他人にやられるケガ」ではなく「自分で切ってしまいます」
つまり、どれだけ普段からケアしているか?
がポイントになります。
しっかりとケアをしていれば肉離れを防ぐことはできます♪
最後に…
冒頭で普段スポーツをしていない一般の片でもおこりうると書きました。
これは「子どもの運動会」や「久しぶりにジョギングなどしよう!」などの「突然の運動」でおこります(*_*;
普段運動をしていない状態で筋肉に負荷がかかれば、切れやすくなります(>_<)
子どもの運動会に出るのにわざわざ数週間前から運動をして身体を作るのか??
となるかもしれませんが…
皆さんが思っている以上に身体は「衰えて」います(+_+)
肉離れもイヤですが、最悪の場合は「アキレス腱断裂」もあり得ますΣ(゚Д゚)
普段運動をしていないお父さんが子どもの運動会で久しぶりに全力で走り、アキレス腱を断裂…
を診たことがあります(自分1回、同業者から3回聞きました)
アキレス腱断裂は間違いなく「手術」になるので、そのリスクを考えると…
少し運動をしてから「走って」ください(^^;
少し長くなりました。
今日は肉離れについて書きました♪
筋肉の収縮様式(3パターン)は少し難しかったかもしれませんね(^^;
もし分からないことがあれば、いつでも聞いてください(^^)v
ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)
keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬祐