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整形外科疾患シリーズ~後十字靭帯~【今日のお題 keiトレーナールーム】

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整形外科疾患シリーズ~後十字靭帯~【今日のお題 keiトレーナールーム】

整形外科疾患シリーズ~後十字靭帯~【今日のお題 keiトレーナールーム】

2023/03/07

No212 整形外科疾患シリーズ~後十字靭帯~

すっかり「春」ですね♪

2月末まではあれほど寒かったですが、3月に入った途端に暖かくなりました(^^)

ただ朝晩はまだまだ寒いから、服装が難しいです(^^;

 

 

さて今日のお題は

「後十字靭帯」

です。

書いたつもりでしたが、見返すと書いてませんでした(^^;

前十時靭帯と半月板はありました♪

 

膝の怪我はいろいろあります。

後十字靭帯損傷は半月板や前十字靭帯ほどメジャーではありませんが、しばしば起こる怪我の1つです。

サッカーやアメリカンフットボール、ラグビー、柔道、たまにバスケットボール…などで起こる疾患です。

 

ではまず簡単な膝の解剖を見ていきましょう♪

これは膝を横から見た図です。

(前十字靭帯損傷とありますが、そこは無視してください(^^;)

 

大腿骨(太ももの骨)から脛骨(すねの骨)に対して「前から」と「後ろ」から出ている靭帯があります。

 

前から後ろに走行している→後十字靭帯

後ろから前に走行している→前十字靭帯

です。

膝のなか(関節内)で「交差」しています。それが「十字」に見えるので、「前十字靭帯」「後十字靭帯」という名前になっています♪

 

この図のように前十字靭帯が損傷・断裂してしまうと

「大腿骨に対して脛骨が『前』に出て」

しまいます。

それを防いでいるのが「前十字靭帯」です。

 

では後十字靭帯は??

その逆ですね(^^)

この図は後十字靭帯だけが描かれています。

後十字靭帯を損傷・断裂してしまうと

「大腿骨に対して脛骨が『後ろ』に下がって」

しまいます。

前十字靭帯に関しては以前ブログに書いたので、詳しくはそちらをご覧ください♪

前十字靭帯のブログ→https://kei-kasshin-2014.space/blog/detail/20220527100835/

 

今回は後十字靭帯なので、後十字靭帯に関して書いていきます♪

 

解剖はこんな感じです。

なんとなくでいいので、分かりますか(・・?

 

では後十字靭帯はどのようにして「損傷・断裂」するのでしょう?

 

後十字靭帯の典型的な損傷の仕方は

「膝が曲がった状態で、地面などに強打する」

です。

下の図のような感じですね。

後十字靭帯損傷はほとんどが、このパターンです。

前面から強い衝撃が加わり、脛骨が「後方に下がる」状態になってしまいます。

 

実は…

私はこの後十字靭帯が切れた状態です(^^;

今から22年前の高校1年生の春休みでした。

 

練習試合でコーナーキックに飛び出して、相手選手とぶつかります。

私はジャンプしています。

空中で体制を崩し、膝から落ちてしまいました(+_+)

 

その時に切ってしまいました(>_<)

今でも覚えているのはそこから立ち上がろうとすると

「ガクッ」

と左膝で踏ん張れなかったことです。

ゴールキックを蹴ろう!

としても助走の1歩目で「ガクッ」と崩れてしまうのです(>_<)

 

当時ゴールキーパーは私しかいませんし、交代もできません。

キックを一切せずに、なんとか乗り切りました(^^;

 

練習試合が終わり、自転車で帰り道に整形外科に行きました。

そこで診断されたのが

「後十字靭帯損傷」

でした(>_<)

 

後十字靭帯は段階があります。

「保存療法でリハビリだけで復帰する」

「手術をして、復帰する」

 

私の膝の状態は微妙でした(^^;

動く範囲が5~7mmくらいなら、保存療法でいける。

1cm以上動くなら手術しないといけない。

私はそのちょうど中間の8~9mmだったのです(+_+)

 

当時は高校生です。

手術なんてしたくありません。

リハビリだけで治します!!

 

として、そこから約3か月のリハビリ生活が始まりました。

 

後十字靭帯が切れているかどうか?

これはすぐに分かります。

「サギング・サイン」

といいます。

 

下の図を見てください(少し閲覧注意です)

 

 

脛骨が後方に落ち込んでいるのが分かりますか?

これは後十字靭帯が完全に断裂している証拠です。

 

このサギング・サインは私の膝でも出ます♪

私の膝です。

上の図が健康な「右膝」です。

下の図が後十字靭帯を損傷している「左膝」です。

 

人差し指の部分が左膝のほうが少し落ち込んでいるのが分かりますか(・・?

右膝は少し「ポコッ」と骨が出ていますよね?

この場所は「脛骨粗面(けいこつ そめん)」といって、普通は出ているものです。

 

その本来は出ているはずの脛骨粗面が「出ていない」です。

 

私の左膝の後十字靭帯が損傷している証拠になります(^^;

(自撮りしているので、少し見にくいかもしれませんが)

 

高校1年生の春休みに怪我をして、7月の夏休みに復帰しました♪

秋の選手権に出たかったので(笑)

当時の桂高校には試合のときだけきてくれるトレーナーさんがいました。

しかし普段の練習には来てくれないので、リハビリは病院と自己流でした(^^;

 

急いで?復帰したので、秋の大会が終わったあとにまた痛くなり、そこから2か月ほどまたリハビリ生活が始まりました(>_<)

 

高校2年生の半分くらいはサッカーをしていません(笑)

 

日常生活でできなかったのは

「正座」

ですね。

今はもうできますが、正座ができるようになるまで1年以上かかった記憶があります。

 

あと寒い冬などにずーっと立ちっぱなしでいると、膝が固まってしまい、動こう!

と思った時にはいまだに少し痛いです(>_<)

 

今はまだ大丈夫ですが、50~60歳くらいなると「変形性膝関節症」にならないか…

それが今の心配ですね(^^;

 

今からその準備として筋トレをすればいいのですが…

なかなかできないのもです(^^;

 

 

長くなってしまいましたね。

今日は「後十字靭帯」について書きました。

前十字靭帯み比べると、後十字靭帯は「損傷しにくい」です。

 

それは前十字靭帯はジャンプ着地など、なにげない動作で損傷してしまうのに対して、後十字靭帯は「膝が曲がった状態で強打」

という条件でしか損傷しないからです(中には例外はありますが、本当にまれです)

 

前十字靭帯は「損傷=手術」が基本ラインです。

しかし後十字靭帯は「損傷=保存もしくは手術」

ということが選べます(もしろん損傷度合によりますが)

 

あまりメジャーな怪我ではありませんが、膝の怪我として知っておいてください♪

 

朝晩はまだまだ寒いです。

季節の変わり目ですから、仕方ないかもしれませんが…(>_<)

風邪など引かないように気を付けてください♪

ではまた次回のブログでお会いしましょう(^^)

keiトレーナールーム 活心はりきゅう堂 長谷川敬佑

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